ジョージアのブドウ品種一覧

ジョージアには、記録に残るブドウの品種名が約525あります。代表的なサペラヴィやルカツィテリから、各地の小さな畑で守られる在来品種まで、32品種をくわしく紹介。日本語・ジョージア語・ラテン文字、どの名前からでも探せます。

記録に残る、ジョージア固有の品種名。約525

約525は、歴史的文献・品種誌・研究機関の記録に現れる品種名の総数です。すべてが現在も栽培されているわけではなく、同じ品種が複数の名で記録されている場合(同義語)や、異なる品種が同じ名を持つ場合(同名異種)も含まれます。

本データベースでは、各名称を検証し、正規品種へ統合したうえで現存状態を表示します。検証方法(方法論と検証基準)を読む。

「約525品種」という数字の意味。

37〜50

栽培推奨・商業生産される品種(推奨50品種のうちワイン用37。2021年の学術集計)

437

研究機関コレクションの保存品種(SRCAジガウラ圃場、2022年12月時点)

  1. 37ワイン用に推奨される品種
  2. 50栽培が推奨される品種
  3. 437研究機関に保存される品種
  4. 525記録に残る品種名

主要品種から探す。

くわしく解説した14品種。味わい、合う料理、産地まで、1品種ずつ読めます。

ルカツィテリ
Rkatsiteli ・ რქაწითელი ・ VIVC 10116

ジョージアでいちばん多く育つ白ブドウ。すっきりした辛口白にも、クヴェヴリで醸すオレンジワインにもなる。

白カヘティ商業栽培
サペラヴィ
Saperavi ・ საფერავი ・ VIVC 10708

果肉まで赤い、ジョージアを代表する黒ブドウ。濃い色なのに重すぎない赤ワインに。ムクザニ、キンズマラウリもこの品種。

黒カヘティ商業栽培
ムツヴァネ・カフリ
Mtsvane Kakhuri ・ მწვანე კახური

白桃や花が華やかに香る、カヘティの白ブドウ。ルカツィテリとのブレンドでも知られる。

白カヘティ商業栽培
キシ
Kisi ・ ქისი

桃や白い花のように香るカヘティの白ブドウ。一度は消えかけ、オレンジワインで注目されるようになった。

白カヘティ少量・復興
ツォリコウリ
Tsolikouri ・ ცოლიკოური

ジョージア西部でいちばん多く育つ白ブドウ。辛口から半甘口「トゥヴィシ」まで、幅広いワインになる。

白イメレティ商業栽培
アレクサンドロウリ
Aleksandrouli ・ ალექსანდროული

ラチャの黒ブドウ。甘いのに重くならない、半甘口の赤ワイン「フヴァンチカラ」を生む。

黒ラチャ少量・復興
チヌリ
Chinuri ・ ჩინური ・ VIVC 2576

きりっとした酸が持ち味の、カルトリの白ブドウ。スパークリングワインにもなる。

白カルトリ商業栽培
ツィツカ
Tsitska ・ ციცქა ・ VIVC 12693

高い酸を保つ、西部イメレティの白ブドウ。スパークリングワインに向き、ブレンドでも活躍する。

白イメレティ商業栽培
ヒフヴィ
Khikhvi ・ ხიხვი ・ VIVC 6178

野の花のように香るカヘティの白ブドウ。畑わずか1haから305haへ復活した。

白カヘティ少量・復興
クラフナ
Krakhuna ・ კრახუნა ・ VIVC 6477

杏や蜂蜜の香りとコクを持つ、イメレティの白ブドウ。厚みのある白やオレンジワインになる。

白イメレティ少量・復興
オツハヌリ・サペレ
Otskhanuri Sapere ・ ოცხანური საფერე ・ VIVC 8840

10〜15年の熟成で真価を見せる赤ワインを生む、イメレティの黒ブドウ。高い酸と硬いタンニンが骨格。

黒イメレティ少量・復興
ゼルシャヴィ
Dzelshavi ・ ძელშავი ・ VIVC 3785

淡い赤やロゼになる、イメレティの古い黒ブドウ。ブレンドでワインを支えてきた。

黒イメレティ少量・復興
オジャレシ
Ojaleshi ・ ოჯალეში ・ VIVC 8698

かつて木に這わせて育てた、サメグレロの黒ブドウ。「木に生える」が名の由来。半甘口と辛口の赤になる。

黒サメグレロ少量・復興
アラダストゥリ
Aladasturi ・ ალადასტური ・ VIVC 211

黒い果皮から、淡い赤やロゼのワインが生まれる。グリアとイメレティで育つ黒ブドウ。

黒グリア・イメレティ少量・復興

用途から探す。

ジョージアの固有品種の多くはワイン用ですが、生食と兼用の品種や生食専用の品種も記録されています。用途は国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC の記載に基づきます。「兼用」は VIVC がワイン用と生食用の両方を記録している品種で、サペラヴィやルカツィテリのように、おもにワインになる品種も含みます。

用途は VIVC の品種記録(根拠の強さ B)に基づきます。

現存・保存状態から探す。

いま広く育てられている品種から、研究機関で守られる品種まで。栽培の状態を4つに分けて示します。くわしい定義は方法論へ。

現存・保存状態から探す
状態定義例
商業栽培商業規模で栽培され、ワインが流通しているルカツィテリ、サペラヴィ
少量・復興栽培限られた生産者が栽培し、少量が流通しているキシ、アレクサンドロウリ
コレクション研究機関の畑・遺伝資源として保存ムテヴァンディディ、ルツヒリ
歴史資料のみ古い文献に名が残る品種ブトコ、クヴィリスタヴァ(希少・保存品種)

五十音・ラテン文字・ジョージア文字索引。

品種マスターリストに載る全名称を、日本語・ラテン文字・ジョージア語の3つの表記から探せます。紹介ページのある品種はそのページへ、ほかの品種は品種マスターリストの該当行へ移動します。別名からは、正式な品種名へ案内します。

五十音

ラテン文字(VIVC の表記)

ジョージア文字

品種名の同義語と同名異種。

同じ品種が複数の名で、異なる品種が同じ名で記録されることがあります。代表例:

同義語: 名前は違うが、同じ品種

サペラヴィ サペラビ日本語の別表記 Саперавиロシア語表記 SaperaviVIVC 10708

同名異種: 名前は似ているが、別の品種

ムツヴァネ 別品種(DNA プロファイルで区別) ムツヴァネ・カフリカヘティ ・ VIVC 8121 ゴルリ・ムツヴァネカルトリ ・ VIVC 4911
品種名の同義語と同名異種
名称種類解決
グルジアワイン国名の旧称「ジョージアワイン」と同じ。国名の日本語表記が変わっても、ワインは同じ
ムツヴァネ同名異種「ムツヴァネ・カフリ」ほか複数の別品種が存在。地域名を付して区別
Rkatsiteli / Ркацители転写の揺れラテン文字・ロシア語転写とも正規品種「ルカツィテリ」へ統合
マスターリストへ

データの検証方法。

この一覧と品種マスターリストは、同じ基準で1行ずつ確かめています。

名称の判定

正規品種・同義語(同じ品種の別名)・同名異種(同じ名の別品種)・未確定の4つに分けます。国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC の表記と登録番号を基準に、日本語の表記ちがいやロシア語の表記を、正式な品種名にまとめます。

根拠の強さ A〜E

A=DNA鑑定や研究機関に保存された株、B=VIVC・OIV・政府・PDOの規定、C=学術論文・学術機関、D=歴史的な品種誌、E=生産者・輸入業者・メディア。A がもっとも確かな根拠で、B・C・D・E の順に続きます。

推測で埋めない

用途・DNA・栽培の状態は、資料で確かめた項目だけを載せます。これから確かめる項目も、行ごとに記録しています。訂正や資料のご提供は訂正依頼・情報提供へ。

方法論と検証基準の全文 出典一覧と基準年

よくある質問。

ジョージアには、ブドウ品種がいくつありますか?

記録に残る品種名は約525です。同じ品種の別名や、同じ名の別品種も含む数です。そのうち栽培が推奨される品種は50、ワイン用に推奨される品種は37(2021年の学術集計)。研究機関 SRCA のジガウラ圃場には、437の品種が保存されています(2022年12月時点)。

代表的な品種は?

黒ブドウのサペラヴィと、白ブドウのルカツィテリです。サペラヴィは果肉まで赤く、ジョージアの赤ワインの大半を生みます。ルカツィテリはジョージアでいちばん多く育つ白ブドウで、辛口白にもオレンジワインにもなります。

オレンジワイン(アンバーワイン)になる品種は?

白ブドウです。果皮・種とともにクヴェヴリで醸すと、琥珀色でタンニンを持つアンバーワインになります。東部カヘティではルカツィテリ、ムツヴァネ・カフリ、キシ、ヒフヴィから力強いアンバーワインが生まれます。

甘口の赤ワインになる品種は?

ラチャのアレクサンドロウリとムジュレトゥリから、天然半甘口の赤「フヴァンチカラ」が、カヘティのサペラヴィから「キンズマラウリ」が造られます。サメグレロのオジャレシも半甘口の赤で知られます。

品種名の表記が、本やラベルによって違うのはなぜ?

ジョージア語の名前を、カタカナやラテン文字、ロシア語に写す方法がいくつもあるためです。たとえばサペラヴィは、サペラビ、Саперави、Saperavi とも書かれます。この一覧では、どの表記からでも同じ品種にたどり着けるようにしています。

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月28日
根拠の強さB(公的資料。一次資料は各項目のリンク先ページに準拠)
主要出典各項目のリンク先ページの出典に準拠。詳細は出典一覧

根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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