黒品種 ・ 保存品種 ・ VIVC 8114 ・ 検証レベル 2

ムテヴァンディディ

Mtevandidi ・ მტევანდიდი

ムテヴァンディディは、ジョージア西部グリア地方に由来する黒ブドウ品種です。VIVC(国際品種カタログ)に登録され、国立ワイン庁もグリアの在来品種として挙げています。20世紀前半の品種誌に記載があり、現在は研究機関のコレクションで保存されています。商業流通するワインはほとんど確認されておらず、味わいに関する信頼できる記述は本データベースでは未確認です。

グリア コレクション保存 VIVC 登録済み
果皮色
VIVC分類: NOIR
用途
ワイン・生食
VIVCの用途区分
主地域
グリア
チョハタウリ周辺(西部・黒海沿岸ゾーン)
現存状態
コレクション保存
保存機関 GEO017
VIVC番号
8114
正名 MTEVANDIDI(2026年9月5日確認)
成熟期
晩生
10月下旬(資料による)
DNAプロファイル
未確認
SSR / SNP とも公表を確認できず
検証レベル
レベル 2
VIVC・国立ワイン庁で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。検証レベルの定義は方法論を参照。

01 — 名称

「大きな房」という名。

「ムテヴァンディディ(მტევანდიდი)」はジョージア語のムテヴァニ(房)+ディディ(大きい)に由来し、大きな果房を持つことを表す名称とされます。グリアでは「アキド(Akido)」の名でも呼ばれます。

日本語での定着表記はまだありません。本サイトは原音に近い「ムテヴァンディディ」を標準とし、他の表記が資料に現れた場合はこの表に追記します。VIVCには同名を含む別登録(MTEVANDIDI BAKHVIS 22097、MTEVANDIDI MESKHURI 22282)があり、区別して扱います。

「大きな房」という名
表記種類
ムテヴァンディディ日本語(本サイト標準)
Mtevandidiラテン文字標準名(VIVC正名 MTEVANDIDI)
მტევანდიდიジョージア語原綴り
Akido / Achidoグリアでの別名(VIVC同義語)
Didmtevana / Dedali MtevandidiVIVC同義語
Мтевандидиロシア語転写
Mtevandidi Bakhvis / Mtevandidi Meskhuri同名を含む別品種(VIVC 22097 / 22282)— 区別して扱う

02 — 資料に見る記述

資料は、こう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。

1948
Ramishvili『グリア、サメグレロ、アジャラのブドウ品種』pp.82–86(Ujmajuridze ほか 2018 の引用による)

グリアの黒ブドウ。晩生で収量が多く、テーブルワイン用。19世紀後半に病害とフィロキセラで激減し、1905〜06年にチョハタウリ周辺で低仕立てにより再植されたと記述。

出典レベル 4 — 歴史的品種誌
2018
Ujmajuridze・Kakabadze・Mamasakhlisashvili『ジョージアのブドウ品種』p.250

グリアの在来品種として収録。果皮は濃青〜黒、同義語アキド。

出典レベル 3〜4 — 品種誌
2026
VIVC 8114 / 国立ワイン庁(黒海沿岸ゾーン頁)

VIVCに黒・ジョージア原産・ワイン兼生食用として登録。保存機関 GEO017(園芸・ブドウ栽培・醸造研究所)。国立ワイン庁はグリアの品種として Chkhaveri、Jani、Mtevandidi、Skhilatubani、Sakmiela を列挙。

出典レベル 2 — 国際データベース・政府機関

注記: 本ページの初版(2026年9月4日)では主地域を「ラチャ」、1960年品種誌の記述を「半甘口赤ワインの補助品種」としていましたが、一次資料の照合で確認できなかったため、2026年9月5日にグリア由来・テーブルワイン用へ訂正しました。訂正履歴

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(8114)
確認済み原産・主地域(グリア)と果皮色(黒)— VIVC・国立ワイン庁・2018年品種誌で一致
確認済み研究機関コレクションでの保存(VIVC記載の保存機関 GEO017)
未確認1960年『ジョージアのアンペログラフィー』への収録(1948年の著者が共著者のため蓋然性は高いが原本未確認)
未確認SRCAジガウラ圃場での保存(確認できたのは GEO017 のみ)
未確認SSR / SNP によるDNAプロファイルの公表
未確認現在のグリアでの少量栽培・醸造例(生産者の情報は二次資料のみ)
未確認ワインの味わいに関する信頼できる官能記述 — このため本ページに味わいの記載はありません

04 — 保存とDNA

保存アクセッション。

保存品種の「実在」は、研究機関の圃場に生きた株(アクセッション)があるかで判断します。VIVCはムテヴァンディディの保存機関として GEO017(園芸・ブドウ栽培・醸造研究所、ヴァシュリジュヴァリのコレクション)を記載しています。アクセッション番号と確認年の照合はこれからです。

DNAプロファイル(SSR/SNP)の公表が確認されれば、同名の別登録(22097、22282)との異同を判定でき、検証レベルは1へ上がります。

保存アクセッション
項目状態備考
保存株の有無ありVIVC記載の保存機関 GEO017
アクセッション番号未確認
SSRプロファイル公表を確認できず
SNPプロファイル公表を確認できず
同名別登録との異同DNA情報待ち(22097 / 22282)

このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月5日
検証レベル2(VIVC・国立ワイン庁で確認。DNA未確認)
主要出典VIVC 8114、国立ワイン庁、Ujmajuridze ほか 2018、Ramishvili 1948

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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