黒品種 ・ 保存品種 ・ VIVC 8114 ・ 根拠の強さ B

ムテヴァンディディ

Mtevandidi ・ მტევანდიდი

ムテヴァンディディは、ジョージア西部グリア地方に由来する黒ブドウ品種です。国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC に8114番で登録され、国立ワイン庁もグリアの在来品種として挙げています。1948年の品種誌には、熟すのが遅く収量の多いテーブルワイン用の品種として記され、現在は研究機関のコレクションで保存されています。

黒 グリア コレクション保存 VIVC 登録済み
果皮色
黒
VIVCの分類は黒(NOIR)
用途
ワイン・生食
VIVCの用途区分
主地域
グリア
チョハタウリ周辺(西部・黒海沿岸ゾーン)
現存状態
コレクション保存
園芸・ブドウ栽培・醸造研究所(GEO017)で保存
VIVC番号
8114
VIVCの正式名 MTEVANDIDI(2026年9月5日確認)
成熟期
晩生
熟すのが遅い品種。10月下旬
DNAプロファイル
未確認
DNA型(SSR・SNPマーカー)の公表を確認できず
根拠の強さ
B
公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。

01 — 名称

ムテヴァンディディの意味は「大きな房」。

「ムテヴァンディディ(მტევანდიდი)」はジョージア語のムテヴァニ(房)+ディディ(大きい)に由来し、大きな果房を表す名称です。グリアでは「アキド(Akido)」の名でも呼ばれます。

本サイトは原音に近い「ムテヴァンディディ」を日本語の標準表記とし、他の表記が資料に現れた場合はこの表に追記します。VIVCには名前に「ムテヴァンディディ」を含む別の品種の登録が2件(MTEVANDIDI BAKHVIS、MTEVANDIDI MESKHURI)あり、区別して扱います。

ムテヴァンディディの表記
表記種類
ムテヴァンディディ日本語(本サイト標準)
Mtevandidiラテン文字の標準名(VIVCの正式名 MTEVANDIDI)
მტევანდიდიジョージア語原綴り
Akido / Achidoグリアでの別名(VIVCにも登録)
Didmtevana / Dedali MtevandidiVIVCに登録された別名
Мтевандидиロシア語転写
Mtevandidi Bakhvis / Mtevandidi Meskhuri名前に「ムテヴァンディディ」を含む別の品種(VIVC 22097、22282)— 区別して扱う

02 — 資料に見る記述

ムテヴァンディディについて、資料はこう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。

1948
Ramishvili『グリア、サメグレロ、アジャラのブドウ品種』pp.82–86(Ujmajuridze ほか 2018 の引用による)

グリアの黒ブドウ。晩生で収量が多く、テーブルワイン用。19世紀後半に病害とフィロキセラで激減し、1905〜06年にチョハタウリ周辺で、樹を低く仕立てる方法で植え直されたと記述。

根拠の強さ D — 歴史的品種誌
2018
Ujmajuridze・Kakabadze・Mamasakhlisashvili『ジョージアのブドウ品種』p.250

グリアの在来品種として収録。果皮は濃青〜黒、同義語アキド。

根拠の強さ C〜D — 品種誌
2026
VIVC 8114 / 国立ワイン庁(黒海沿岸ゾーン頁)

VIVCに黒・ジョージア原産・ワイン兼生食用として登録。株を保存している機関は園芸・ブドウ栽培・醸造研究所(GEO017)。国立ワイン庁はグリアの品種として Chkhaveri、Jani、Mtevandidi、Skhilatubani、Sakmiela を列挙。

根拠の強さ B — 国際データベース・政府機関

注記: 本ページの初版(2026年9月4日)では主地域を「ラチャ」、1960年品種誌の記述を「半甘口赤ワインの補助品種」としていましたが、一次資料の照合で確認できなかったため、2026年9月5日にグリア由来・テーブルワイン用へ訂正しました。

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(8114)
確認済み原産・主地域(グリア)と果皮色(黒)— VIVC・国立ワイン庁・2018年品種誌で一致
確認済み研究機関コレクションでの保存(VIVC記載の保存機関 GEO017)
未確認1960年の品種誌『ジョージアのアンペログラフィー』への収録(1948年の著者が共著者のため蓋然性は高いが原本未確認)
未確認農業科学研究センター(SRCA)のジガウラ圃場での保存(確認できたのは GEO017 のみ)
未確認SSR / SNP によるDNAプロファイルの公表
未確認現在のグリアでの少量栽培・醸造例(生産者の情報は二次資料のみ)
未確認ワインの味わいに関する信頼できる官能記述 — このため本ページに味わいの記載はありません

04 — 保存とDNA

ムテヴァンディディの苗木を守る、研究機関。

ムテヴァンディディの株は、研究機関の畑で遺伝資源として保存されています。VIVCが記す保存先は、園芸・ブドウ栽培・醸造研究所のヴァシュリジュヴァリのコレクション(VIVCの機関コード GEO017)です。

DNA型(SSR・SNPマーカー)を調べれば、名前の似た別の登録(22097、22282)と同じ品種かどうかを見分けられます。

保存とDNAの状況
項目状態備考
保存株の有無あり園芸・ブドウ栽培・醸造研究所(GEO017)。VIVCによる
名前の似た登録別の登録VIVCでは 22097、22282 として別に登録

このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月28日
根拠の強さB(公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認)
主要出典VIVC 8114、国立ワイン庁、Ujmajuridze ほか 2018、Ramishvili 1948

根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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