天然の半甘口(伝統)
ルビー色、赤系果実と胡椒のニュアンス、控えめなアルコール。国立ワイン庁が「典型」とするスタイルで、ジョージア西部の半甘口赤の一つ。
01 — 名称
「オジャレシ(ოჯალეში)」は、ジョージア語のメグレル方言で「木に生える(もの)」を意味するとされます(国立ワイン庁は「ja=木」と説明)。かつてこの品種が柿やハンノキに這わせる「マグラリ」仕立てで育てられていたことを、名前が示していると説明されます。ただし語源は伝承に基づくもので、言語学的に確定したものではありません。
VIVCには8698番で登録され、「ショヌリ(Shonuri)」「スヴァヌリ(Svanuri)」など22の同義語・転写が収録されています。なお、レチュフミのオルベリ村周辺で「オルベルリ・オジャレシ」と呼ばれる品種は、VIVCでは別品種オルベルリ(8797)として登録されており、本サイトでも区別して扱います。表記の揺れは本ページに統合しています。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| オジャレシ | 日本語(本サイト標準) |
| Ojaleshi | ラテン文字標準名(VIVC prime name) |
| Odzhaleshi / Odjaleshi | ラテン文字の揺れ(ロシア語・フランス語経由の転写。VIVC同義語) |
| Shonuri / Svanuri | 同義語(VIVC) |
| ოჯალეში | ジョージア語原綴り |
| Оджалеши | ロシア語転写 |
| オルベルリ(Orbeluri、「オルベルリ・オジャレシ」、VIVC 8797) | レチュフミの別品種 — 区別して扱う(台帳の行) |
02 — 味わい
一般的傾向です。伝統的な半甘口を中心に記述し、辛口では甘みがなく酸と果実味が前に出ます。国立ワイン庁の品種記述を主な根拠としており、製法・生産者により異なります。
国立ワイン庁は、典型的なオジャレシをルビー色の半甘口〜甘口とし、赤系果実の穏やかな香りに胡椒やスパイスのニュアンスが加わると記述しています。アルコールは10〜12%程度と控えめで、瓶熟成で複雑さが増し、辛口に近づくとされます。他の資料ではスミレやバラなど花の香りも挙げられます(資料による)。辛口では、この酸と果実味がそのまま骨格になります。
半甘口は、クルミやチーズを使うサメグレロの料理(エラルジなど)、辛味のある鶏料理、ブルーチーズと。辛口は鶏や豚の直火焼き、キノコ料理、熟成の浅いチーズと。ペアリング詳細へ
03 — スタイルと産地
収穫が11月に及ぶ極晩生で、湿潤な黒海沿岸ではうどんこ病などへの対策が課題とされます。19世紀末〜20世紀初頭の病害とフィロキセラで激減し、現在は樹上ではなくギヨ仕立ての畑で少量が復興しています。
ルビー色、赤系果実と胡椒のニュアンス、控えめなアルコール。国立ワイン庁が「典型」とするスタイルで、ジョージア西部の半甘口赤の一つ。
少数の生産者が試みる、酸と果実味の辛口。国立ワイン庁は、サペラヴィを少量ブレンドする例もあると記述する。
国立ワイン庁はツヘニスツカリ川沿いとオルベリ村でバラの香りを帯びると記す一方、VIVCはこれを別品種(8797)として登録。本サイトでは別品種として扱う。
栽培メモ: 萌芽は4月1〜15日と早く、収穫は10月末〜11月中旬以降(国立ワイン庁)。小さな円錐形の房、中粒で青黒、厚い果皮。うどんこ病に弱い。2004年の141 haのうち137 haが家族経営の畑。かつてはグリアの山間の村々でも樹に這わせて栽培された。