正式名 RTSKHILI。果皮色はロゼ(ピンク)、原産国ジョージア、ワイン用。別名4件(CHAV RTSKHILA、RTSKHILA、SHAV RTSKHILA、SHAVRTSKHILA)。保存する研究機関はジョージア2、ロシア1、ウクライナ1の計4機関。品種の識別に使うDNA型(SSRマーカー)のデータを登録。文献としてソ連の品種誌 Ampelografija SSSR 第3巻、Galet 2000/2015、Maghradze 2006 を挙げる。
根拠の強さ B — 国際データベース淡赤品種 ・ コレクション保存 ・ VIVC 10297 ・ 根拠の強さ B
ルツヒリ
Rtskhili ・ რცხილი
ルツヒリは、ジョージア北西部ラチャ=レチュフミに由来する淡赤色(果粒は濃いピンク)の在来品種です。名称は樹木のシデ(რცხილა)に由来します。国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC にジョージア原産のワイン用品種として登録され、ジョージア、ロシア、ウクライナの4つの研究機関で保存されています。2018年の品種誌によると、かつてはラチャ=レチュフミで辛口赤用に広く栽培されていました。農業科学研究センター(SRCA)によると、現在はアンブロラウリ周辺の村で、他の品種と混ぜて植えられた株が残っています。
「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。
01 — 名称
ルツヒリ、「シデ」の名を持つ淡赤のブドウ。
「ルツヒリ(რცხილი)」は、カバノキ科の樹木シデ(რცხილა、rtskhila)に由来する名称です(2018年品種誌、SRCA)。別名の「ルツヒラ(Rtskhila)」はそのまま木の名で、「シャヴルツヒラ(Shavrtskhila)」は「黒い(შავი)ルツヒラ」を意味します。VIVCでは RTSKHILI を正式名とし、CHAV RTSKHILA、SHAV RTSKHILA など4つの別名も登録しています。
果皮色は、VIVCが「ロゼ(ピンク)」、2018年品種誌が「濃いピンク」と記し、本サイトは「淡赤」として扱います。本サイトの記録の経緯: 本データベースは当初、二次資料での名称の言及のみを根拠にルツヒリを「白・歴史資料のみ・未確定」としていましたが、2026年9月5日にVIVC 10297への登録と2018年品種誌の記述を確認し、正規品種(淡赤、コレクション保存)として品種マスターリストとこのページを更新しました。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| ルツヒリ | 日本語(本サイト標準) |
| Rtskhili | ラテン文字の標準名(VIVCの正式名 RTSKHILI) |
| რცხილი | ジョージア語原綴り |
| Rtskhila / რცხილა | VIVCの別名(シデの木の名。2018年品種誌の別名) |
| Shavrtskhila / Shav Rtskhila / შავრცხილა | VIVCの別名(「黒いルツヒラ」。2018年品種誌の別名) |
| Chav Rtskhila | VIVCの別名(フランス語式のつづり) |
| 「白・歴史資料のみ」 | 本サイトの旧記載 — 2026年9月5日に訂正 |
02 — 資料に見る記述
ルツヒリについて、資料はこう書いている。
資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。
ジョージア在来の赤ワイン用品種。原産ラチャ=レチュフミで、かつては広く栽培され高く評価された。果粒は濃いピンクで果皮は厚く果粉(果皮表面の白い粉)を帯びる。完熟時の糖度19〜21.5%、酸7.2〜8.5 g/L。熟したチェリー色の辛口赤で、品種特有の香りと心地よい味わいと記述。純粋な形ではほぼ消滅し、混植として残る。
根拠の強さ C〜D — 品種誌ラチャ=レチュフミ起源の赤ワイン用品種。別名ルツヒラ、シャヴルツヒラ。名称はシデに由来。果粒は濃いピンク〜青みを帯び、果肉は柔らかく多汁。生育期間約156日、房は125〜135 g。現在はアンブロラウリ、イツァ、サドメリ、サケツィア、ブゲウリ、アバノエティの各村に混植でのみ残る。
根拠の強さ C — 学術機関注記: 2014年の記事(vinoge.com)は、ラチャのヒムシ村とツェシ村でかつて「ルツヒラ」のブドウから優れたワインが造られていたと伝えています。ワインの色と香味は2018年品種誌の記述の引用です。
03 — 確認状況
確認できていること、できていないこと。
04 — 保存とDNA
ルツヒリの苗木を守る、研究機関。
VIVCによると、ルツヒリは4つの研究機関で保存されています。ジョージア国内の2機関(うち1つは園芸・ブドウ栽培・醸造研究所)と、ロシアとウクライナの各1機関のコレクションです。
VIVCの品種情報には、品種の識別に使うDNA型(SSRマーカー)のデータがあります。SRCAが記すアンブロラウリ周辺の混植の株と保存株が同じ品種かどうかも、DNA型を比べれば判定できます。
| 項目 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| 保存株の有無 | あり | ジョージア・ロシア・ウクライナの4研究機関(VIVC) |
| DNA型(SSR) | あり | VIVCに登録 |
05 — 飲んでみる
ジョージアワインを、飲んでみる。
ルツヒリのように、ジョージアには個性豊かな在来品種がたくさんあります。まずは定番のサペラヴィやルカツィテリから、気になる一本を。ジョージアワイン専門店なら、あなたの好きなジョージアワインがきっと見つかります。
このページの検証状態
| 執筆 | ジョージアワインストア データベース編集部 |
| レビュー | 編集部(品種データ担当が相互確認) |
| 初回公開 | 2026年9月5日 |
| 最終確認 | 2026年9月28日 |
| 根拠の強さ | B(公的資料。VIVC・2018年品種誌で確認。DNA型(SSR)はVIVCの記載による) |
| 主要出典 | VIVC 10297、Ujmajuridze ほか 2018、SRCA(agrokavkaz.ge) |