黒品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 12796 ・ 根拠の強さ B

ウサヘロウリ

Usakhelouri ・ უსახელოური

ウサヘロウリは、ジョージア西部レチュフミ地方(ツァゲリ市)のオクレシ、ズビなど数村で栽培される黒ブドウ品種です。VIVC(国際的なブドウ品種の登録簿)に USAKHELURI の名で登録され、EUの品種目録にも収録されています。国立ワイン庁によれば、名前はジョージア語の「ウサヘロ(名のない)」に由来します。天然の半甘口の赤で知られ、辛口も造られます。2022年8月にPDO「オクレシス・ウサヘロウリ」が登録されました。2004年時点の栽培面積は57 ha(うちレチュフミ 8 ha)です。

黒 レチュフミ 少量・復興 VIVC 登録済み PDO あり
果皮色
黒
VIVCの分類でも黒。果粒の表面の白い粉(果粉)で紫を帯びる(国立ワイン庁)
用途
ワイン
VIVCの用途区分
主地域
レチュフミ
ツァゲリ市、ツヘニスツカリ川沿い(オクレシ・ズビ周辺)
現存状態
少量・復興
57 ha(2004年)、うちレチュフミ 8 ha
VIVC番号
12796
登録名 USAKHELURI(2026年9月5日確認)
成熟期
9月下旬
芽吹きは4月上旬。熟すのは比較的遅い(国立ワイン庁)
DNAプロファイル
VIVCに記載
品種を見分けるDNA型(SSRマーカー)の記載あり
根拠の強さ
B
公的資料。VIVC・国立ワイン庁・PDO登録で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。

01 — 名称

ウサヘロウリの意味は「名のないブドウ」。

「ウサヘロウリ(უსახელოური)」は、ジョージア語のウサヘロ(名のない)に由来し、「名のないブドウ」を意味すると国立ワイン庁は説明しています。同庁はあわせて、20世紀初頭の歴史家ジャヴァヒシヴィリが唱えた、レチュフミのラカヌリ川右岸にあった同名の村に由来するという説も紹介しています。

別名「オクレシュリ(Okureshuli)」はレチュフミの村オクレシに由来する呼称で、PDO名「オクレシス・ウサヘロウリ」にも同じ村名が現れます。VIVCでの登録名は「USAKHELURI」ですが、本サイトでは国立ワイン庁やPDO名で用いられる「Usakhelouri」をラテン文字の標準表記とします。

ウサヘロウリの表記
表記種類
ウサヘロウリ日本語(本サイト標準)
Usakhelouriラテン文字標準名(本サイト・国立ワイン庁・PDO名の表記)
UsakheluriVIVCの登録名(USAKHELURI、番号12796)
უსახელოურიジョージア語原綴り
Okureshuli / Ogureshuli村名オクレシに由来する別名(VIVCにも別名として記載)
Oussakhelouri / Usachelouriフランス語・ドイツ語風の綴り(VIVCに載る別名)
Usakhelauri英語資料に見られる綴りの揺れ

02 — 資料に見る記述

ウサヘロウリについて、資料はこう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。

2026
VIVC 12796(2026年9月5日確認)

登録名 USAKHELURI。果皮色は黒、ジョージア原産、ワイン用。別名12件(USAKHELOURI、OKURESHULI、OGURESHULI など)。株を保存する研究機関は8(ジョージアの園芸・ブドウ栽培・醸造研究所を含む)。EUの品種目録に登録あり。DNA型(SSRマーカー)の記載あり。

根拠の強さ B — 国際データベース
2026
国立ワイン庁(赤品種頁)

西部ジョージア原産。主な栽培はレチュフミに残り、近年はカヘティでも新植。石灰質のローム土壌の丘陵で良質。房は中程度で密、果粒は小さく黒色で果粉により紫を帯び、果皮は薄くカビによる病気に弱い。芽吹きは4月上旬、成熟は9月下旬。糖を高く蓄えつつ酸を保つ。ワインについては、ライラック、スミレ、ミント、胡椒の香り、非常に高い酸と軽いタンニンと記述。2004年時点で57 ha(グルジャアニ市 49 ha、ツァゲリ市 8 ha)。

根拠の強さ B — 政府機関
2022
PDO「オクレシス・ウサヘロウリ」登録(2022年8月30日、国立ワイン庁 / ジョージア知的財産センター〔サクパテンティ〕)

レチュフミ、ツヘニスツカリ川両岸のオクレシ、ズビ、イスンデリなどの村を区域とする赤ワインのPDO。糖度により辛口、天然半辛口、天然半甘口の3区分。使用品種はウサヘロウリ。

根拠の強さ B — PDO登録(政府機関)

注記: ワインの香味は国立ワイン庁の記述の引用であり、本データベースの官能評価ではありません。

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(12796、正名 USAKHELURI)
確認済み主地域(レチュフミ・ツァゲリ)と果皮色(黒)、薄皮 — VIVC・国立ワイン庁で一致
確認済みPDO「オクレシス・ウサヘロウリ」の登録(2022年8月30日)と3つの甘辛区分
確認済み研究機関での株の保存(VIVC記載の8機関。ジョージアの園芸・ブドウ栽培・醸造研究所を含む)
未確認現在の栽培面積 — 2023年のブドウ畑調査(カダストル)の値を確認できず。2004年は57 ha(レチュフミ 8 ha、カヘティ 49 ha)
未確認名称の由来 — 「名のない」説と村名説のいずれも一次資料未照合
未確認DNA型(SSRプロファイル)の論文での公表(VIVCには記載あり)
未確認野生ブドウとの近縁性 — 国立ワイン庁が形態から「説」として言及するもので、DNAでの裏付けは確認できず

04 — 保存とDNA

ウサヘロウリの苗木を守る、研究機関。

VIVCによると、ウサヘロウリの株はジョージアの園芸・ブドウ栽培・醸造研究所を含む8つの研究機関に保存されています。ブルガリア、フランス、ルーマニア、ロシア、スロバキア、ウクライナのコレクションにも株があり、レチュフミの畑のほかにも遺伝資源として残されています。

VIVCの登録情報には、品種を見分けるためのDNA型(SSRマーカー)の記載があります。本ページの根拠の強さは B(公的資料。VIVC・国立ワイン庁・PDO登録で確認)です。

研究機関での保存
項目状態備考
保存株の有無ありジョージアの園芸・ブドウ栽培・醸造研究所を含む8機関(VIVC)
DNA型(SSRマーカー)記載ありVIVC(2026年9月5日確認)
EUの品種目録登録ありVIVC(2026年9月5日確認)

このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月5日
最終確認2026年9月28日
根拠の強さB(公的資料。VIVC・国立ワイン庁・PDO登録で確認。DNA型(SSR)はVIVCの記載による)
主要出典VIVC 12796、国立ワイン庁(赤品種頁)、PDOオクレシス・ウサヘロウリ登録(2022年)

根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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