登録名 CHKHAVERI。果皮色は黒、ジョージア原産、ワイン用。別名12件。株を保存する研究機関は11(ジョージア国内4機関を含む)。EUの品種目録に登録あり。DNA型(SSRマーカー)の記載あり。
根拠の強さ B — 国際データベース淡赤品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 2594 ・ 根拠の強さ B
チハヴェリ
Chkhaveri ・ ჩხავერი
チハヴェリは、ジョージア西部の黒海沿岸、グリア地方(オズルゲティ、チョハタウリ周辺)を中心に、アジャラとイメレティでも栽培されるブドウ品種です。VIVC(国際的なブドウ品種の登録簿)には果皮色「黒」で登録されていますが、国立ワイン庁は「ピンクがかった紫」の薄皮と記述しており、本サイトは後者に従って「淡赤」として扱います。ロゼや天然の半甘口で知られ、国立ワイン庁によれば、元来は樹に這わせる「マグラリ」仕立てで育てられていました。熟すのが遅い晩生の品種で、2004年時点の栽培面積は20 haでした。
「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。
01 — 名称
チハヴェリ、黒海沿岸に伝わる名。
「チハヴェリ(ჩხავერი)」の名前について、国立ワイン庁は、樹の形や、ほかの樹に這い上がる性質を指すという説を紹介しています。VIVCでの登録名は CHKHAVERI で、フランス語風の綴り Tchkhaveri をはじめ12の別名が登録されています。
果皮色の分類は資料間で異なります。VIVCは「黒」、国立ワイン庁は「ピンクがかった紫」で皮が薄いと記述しています。本サイトは、造られるワインの多くがロゼ・淡い赤であることを踏まえ、国立ワイン庁の記述に従って「淡赤」とし、VIVCの分類を併記します。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| チハヴェリ | 日本語(本サイト標準) |
| Chkhaveri | ラテン文字標準名(VIVCの登録名 CHKHAVERI、国立ワイン庁の表記) |
| ჩხავერი | ジョージア語原綴り |
| Tchkhaveri / Tchkhaveli | フランス語風の綴り(VIVCに載る別名) |
| Chkhaveli / Chikhaveri / Chkhavery | 綴りの揺れ(VIVCに載る別名) |
| Vanis Chkhaveri / Samchkhavera / Tsivtchkhavera | 地域名などを付けた呼び名(VIVCに載る別名)— 同じ品種として登録 |
| Riqintuli | VIVCに載る別名 |
02 — 資料に見る記述
チハヴェリについて、資料はこう書いている。
資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。
西部ジョージアの品種。黒海沿岸のアジャラ、特にグリアに多く、イメレティにも。元来は樹に這わせるマグラリ仕立て。果皮はピンクがかった紫で非常に薄く、べと病(カビによる病気)に弱い。石灰質土壌の冷涼な南向き斜面に適する。房は小さく、収量は少ない。成熟はグリアで11月後半と非常に遅く、高い糖度と鮮やかな酸を保つ。ワインは、スティル・スパークリング、辛口・半甘口を問わず鮮やかなピンク色で、赤い果実、チェリー、森の果実、ベーキングスパイスの香りと記述。クヴェヴリでは淡い赤に。2004年時点で20 ha(オズルゲティ、チョハタウリ、ほかイメレティ、アジャラ)。
根拠の強さ B — 政府機関グリアの品種としてチハヴェリ、ジャニ、ムテヴァンディディ、スヒラトゥバニ、サクミエラを挙げる。グリアは国立ワイン庁の産地区分で「黒海沿岸ゾーン」に含まれる。
根拠の強さ B — 政府機関注記: ワインの色・香味は国立ワイン庁の記述の引用であり、本データベースの官能評価ではありません。
03 — 確認状況
確認できていること、できていないこと。
04 — 保存とDNA
チハヴェリの苗木を守る、研究機関。
VIVCによると、チハヴェリの株は11の研究機関に保存されています。ジョージア国内では、スクラの機関や園芸・ブドウ栽培・醸造研究所など4機関が含まれます。国外ではアゼルバイジャン、ブルガリア、中国、フランス、ロシア、スロバキア、ウクライナのコレクションにも株があります。
VIVCの登録情報には、品種を見分けるためのDNA型(SSRマーカー)の記載があります。果皮色はVIVCが黒、国立ワイン庁がピンクがかった紫と分類が分かれており、本サイトは両方を併記しています。
| 項目 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| 保存株の有無 | あり | ジョージア国内4機関を含む11機関(VIVC) |
| DNA型(SSRマーカー) | 記載あり | VIVC(2026年9月5日確認) |
| 果皮色の分類 | 資料で異なる | VIVCは黒、国立ワイン庁はピンクがかった紫 |
05 — 飲んでみる
ジョージアワインを、飲んでみる。
チハヴェリのように、ジョージアには個性豊かな在来品種がたくさんあります。まずは定番のサペラヴィやルカツィテリから、気になる一本を。ジョージアワイン専門店なら、あなたの好きなジョージアワインがきっと見つかります。
このページの検証状態
| 執筆 | ジョージアワインストア データベース編集部 |
| レビュー | 編集部(品種データ担当が相互確認) |
| 初回公開 | 2026年9月5日 |
| 最終確認 | 2026年9月28日 |
| 根拠の強さ | B(公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認。DNA型(SSR)はVIVCの記載による) |
| 主要出典 | VIVC 2594、国立ワイン庁(赤品種頁・黒海沿岸ゾーン頁) |