淡赤品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 2594 ・ 検証レベル 2

チハヴェリ

Chkhaveri ・ ჩხავერი

チハヴェリは、ジョージア西部の黒海沿岸、グリア地方(オズルゲティ、チョハタウリ周辺)を中心に、アジャラとイメレティでも栽培されるブドウ品種です。VIVC(国際品種カタログ)には果皮色「黒(NOIR)」で登録されていますが、国立ワイン庁は「ピンクがかった紫」の薄皮と記述しており、本サイトは後者に従って「淡赤」として扱います。ロゼや天然の半甘口で知られ、伝統的には樹に這わせる「マグラリ」仕立てで育てられたとされます。晩生で、2004年時点の栽培面積は20 ha。現在の面積は未確認です。

淡赤 グリア 少量・復興 VIVC 登録済み 晩生
果皮色
淡赤
VIVC分類: NOIR / 国立ワイン庁: pinkish-violet
用途
ワイン
VIVCの用途区分
主地域
グリア
オズルゲティ、チョハタウリ周辺。アジャラ、イメレティにも
現存状態
少量・復興
20 ha(2004年、国立ワイン庁)
VIVC番号
2594
正名 CHKHAVERI(2026年9月5日確認)
成熟期
晩生
グリアで11月後半(国立ワイン庁)
DNAプロファイル
VIVCにSSR記載
査読論文での公表は未照合
検証レベル
レベル 2
VIVC・国立ワイン庁で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。検証レベルの定義は方法論を参照。

01 — 名称

由来の不明な名、分類の分かれる色。

「チハヴェリ(ჩხავერი)」の名称の由来について、国立ワイン庁は「不明」としつつ、樹の形状や登攀性(樹に這い上がる性質)を指すとする説を紹介しています。本データベースでは一次資料で確認できていません。VIVCの正名は CHKHAVERI で、フランス語系の転写 Tchkhaveri をはじめ12の同義語が登録されています。

果皮色の分類は資料間で異なります。VIVCは「黒(NOIR)」、国立ワイン庁は「ピンクがかった紫(pinkish-violet)」で薄皮と記述します。本サイトは、造られるワインの多くがロゼ・淡い赤であることを踏まえ、国立ワイン庁の記述に従って「淡赤」とし、VIVCの分類を併記します。

由来の不明な名、分類の分かれる色
表記種類
チハヴェリ日本語(本サイト標準)
Chkhaveriラテン文字標準名(VIVC正名 CHKHAVERI、国立ワイン庁表記)
ჩხავერიジョージア語原綴り
Tchkhaveri / Tchkhaveliフランス語経由の転写(VIVC同義語)
Chkhaveli / Chikhaveri / Chkhavery綴りの揺れ(VIVC同義語)
Vanis Chkhaveri / Samchkhavera / Tsivtchkhavera地域名・接辞付きの呼称(VIVC同義語)— 同一品種として登録
RiqintuliVIVC同義語(由来未確認)

02 — 資料に見る記述

資料は、こう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。

2026
VIVC 2594(2026年9月5日確認)

正名 CHKHAVERI。果皮色 NOIR、ジョージア原産、ワイン用。同義語12件。保有機関11(ジョージア国内の GEO015、GEO017、GEO018、GEO019 を含む)。EU品種目録に登録あり。SSRマーカー欄は「あり」。

出典レベル 2 — 国際データベース
2026
国立ワイン庁(赤品種頁)

西部ジョージアの品種。黒海沿岸のアジャラ、特にグリアに多く、イメレティにも。元来は樹に這わせるマグラリ仕立て。果皮はピンクがかった紫で非常に薄く、べと病に弱い。石灰質土壌の冷涼な南向き斜面に適する。房は小さく、収量は少ない。成熟はグリアで11月後半と非常に遅く、高い糖度と鮮やかな酸を保つ。ワインは、スティル・スパークリング、辛口・半甘口を問わず鮮やかなピンク色で、赤い果実、チェリー、森の果実、ベーキングスパイスの香りと記述。クヴェヴリでは淡い赤に。2004年時点で20 ha(オズルゲティ、チョハタウリ、ほかイメレティ、アジャラ)。

出典レベル 2 — 政府機関
2024
国立ワイン庁(黒海沿岸ゾーン頁)

グリアの品種として Chkhaveri、Jani、Mtevandidi、Skhilatubani、Sakmiela を列挙。グリアは国立ワイン庁の産地区分で「黒海沿岸ゾーン」に含まれる。

出典レベル 2 — 政府機関

注記: ワインの色・香味は国立ワイン庁の記述の引用であり、本データベースの官能評価ではありません。Tier B ページは味わいプロファイルを持ちません。

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(2594、正名 CHKHAVERI)
確認済み主地域(グリア。アジャラ、イメレティにも)— 国立ワイン庁の品種頁と黒海沿岸ゾーン頁で一致
確認済み研究機関コレクションでの保存(VIVC保有機関11、GEO015 / GEO017 / GEO018 / GEO019 を含む)
資料間で相違果皮色 — VIVC「黒(NOIR)」/ 国立ワイン庁「ピンクがかった紫」。本サイトは「淡赤」を採用し両者を併記
未確認現在の栽培面積(2004年の20 ha以降の統計を確認できず)
未確認名称の由来(国立ワイン庁も「不明」とする)
未確認SSRプロファイルの査読論文での公表(VIVCのSSRマーカー欄は「あり」)
未確認マグラリ仕立ての現存例 — 国立ワイン庁は「元来はマグラリ」と記すのみで、現在の仕立てに関する一次資料は未確認

04 — 保存とDNA

保存アクセッション。

VIVCはチハヴェリの保有機関として11機関を記載し、ジョージア国内では GEO015(スクラ)、GEO017(園芸・ブドウ栽培・醸造研究所)、GEO018、GEO019 の4機関が含まれます。国外ではアゼルバイジャン、ブルガリア、中国、フランス、ロシア、スロバキア、ウクライナのコレクションにも株があります。

VIVCのパスポートにはSSRマーカー欄が「あり」と示されていますが、査読論文でのプロファイル公表と保存株との照合は未確認のため、検証レベルは2としています。果皮色の分類の相違は、保存株の観察記録が確認できれば整理できる見込みです。

保存アクセッション
項目状態備考
保存株の有無ありVIVC保有機関11(GEO015、GEO017、GEO018、GEO019 ほか)
アクセッション番号未確認
SSRプロファイルVIVC欄「あり」論文での公表・照合は未確認
SNPプロファイル公表を確認できず
果皮色の分類相違ありVIVC: NOIR / 国立ワイン庁: pinkish-violet

このページの検証状態

このページの検証状態
執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月5日
最終確認2026年9月5日
検証レベル2(VIVC・国立ワイン庁で確認。DNAは論文未照合)
主要出典VIVC 2594、国立ワイン庁(赤品種頁・黒海沿岸ゾーン頁)

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

訂正を依頼する

この品種の情報を、お持ちですか。

チハヴェリを栽培・醸造しているグリア、アジャラ、イメレティの生産者、保存株を管理する機関、果皮色の観察記録や現在の栽培面積に関する資料をご存じの方からの情報を求めています。確認できた情報は出典を明記して本ページに反映します。

情報を提供する