黒品種 ・ ワイン用 ・ VIVC 263

アレクサンドロウリ

Aleksandrouli ・ ალექსანდროული

アレクサンドロウリは、ジョージア西部の山岳地帯ラチャ、アンブロラウリ周辺を主産地とする黒ブドウ品種です。ムジュレトゥリとともに天然の半甘口赤ワイン「フヴァンチカラ」を生むことで知られ、ラズベリーやザクロを思わせる香りと穏やかなタンニンが特徴とされます。栽培面積は限られ、少量栽培品種に位置付けられます。

ალექსანდროული Aleksandrouli
果皮色
ワインは中程度のルビー色
主産地
ラチャ
アンブロラウリ周辺
現存状態
少量・復興栽培
限られた面積・流通は限定的
成熟期
晩生
収穫は10月下旬頃(資料による)
検証レベル
レベル1
DNA・アクセッション確認済

検証レベルの定義は方法論を参照。出典は出典一覧に記載。

01 — 名称

「アレクサンドレの」という名。

「アレクサンドロウリ(ალექსანდროული)」は、人名アレクサンドレ(Aleksandre)に所属を示す接尾辞「-ული」が付いた形で、「アレクサンドレの(ブドウ)」に由来するとされます。ただし、どのアレクサンドレを指すかを含め、この説明は伝承レベルであり、文献で確定したものではありません。

VIVCの標準名は「ALEXANDROOULI」ですが、本サイトでは現在ジョージア国内外で一般的な「Aleksandrouli」をラテン文字の標準表記とします。表記の揺れはすべて本ページに統合しています。

「アレクサンドレの」という名
表記種類
アレクサンドロウリ日本語(本サイト標準)
アレキサンドロウリ / アレクサンドルーリ日本語の揺れ
Aleksandrouliラテン文字標準名(本サイト)
Alexandroouli / Alexandrouliラテン文字の揺れ(前者はVIVC prime name)
ალექსანდროულიジョージア語原綴り
Александроулиロシア語転写(ソ連時代の文献・流通)

02 — 味わい

味わいのプロファイル。

辛口赤の一般的傾向です。半甘口フヴァンチカラでは甘みが加わり、果実味がより前に出ます。製法・産地・生産者により異なります。

典型的な風味

ラズベリー、ザクロ、ブラックチェリー、桑の実といった赤〜黒系の果実に、スパイスのニュアンス。サペラヴィのような濃い色調と強いタンニンはなく、酸が果実味を引き締める軽やかな骨格が特徴とされます。半甘口では、この酸が糖の甘みを支え、重たくならないバランスを生みます。

合わせる料理

辛口赤は鶏や豚の炭火焼き、キノコ料理、ジョージアの肉入り餃子「ヒンカリ」、熟成の浅いチーズと。半甘口フヴァンチカラはブルーチーズ、ナッツやドライフルーツ、辛味のある料理、チョコレートを使ったデザートと。ペアリング詳細へ

03 — スタイルと産地

ラチャの黒の、3つのスタイル。

ラチャはリオニ川上流の山岳地帯で、栽培面積は小さく、収穫は晩秋にずれ込みます。日中と夜間の温度差で糖度と酸を保ったまま熟すことが、天然の半甘口を成立させる条件と説明されます。

天然の半甘口(フヴァンチカラ)

ムジュレトゥリとブレンドし、糖を残して発酵を終える伝統スタイル。ルビー色、ラズベリーの香り、甘みと酸のバランス。ジョージア半甘口赤の代表格。

この味の産地

PDO フヴァンチカラ

アンブロラウリ近郊フヴァンチカラ村周辺の特定区域。使用品種と区域の規定を持つ呼称。ムジュレトゥリも参照。

辛口赤(近代的製法)

ステンレスまたは小樽で仕込む単一品種の辛口。中程度のルビー色、赤系果実と穏やかなタンニン。近年、少量ながら生産例が増えている。

この味の産地

ラチャ

アンブロラウリを中心とするリオニ川沿いの畑。半甘口と同じ区域で辛口も造られる。

クヴェヴリ醸造の家庭ワイン

ラチャの家庭・小規模生産者がクヴェヴリで少量仕込む赤。辛口から半甘口まで幅があり、土地と造り手の個性が強く出る。

この味の産地

ラチャの村々

西部でもクヴェヴリの伝統が続く。製法の詳細

栽培メモ: 晩生(収穫は10月下旬頃、資料による)。山岳地ラチャの標高と日照条件で糖度が高まり、天然の半甘口が成立すると説明される。栽培面積は限られ、供給は少量。

04 — データ

DNA・アクセッション情報。

アレクサンドロウリはVIVC(国際品種カタログ)に263番で登録され(prime name: ALEXANDROOULI、原産国ジョージア、果皮色 黒)、ジョージア在来品種を対象としたSSRマーカー研究にプロファイルが含まれています。ジョージア国内外の遺伝資源コレクションに保存アクセッションが存在します。なお、歴史文献に現れる同名・類似名がワイン用の本品種を指すか、別の生食用品種を指すかは資料により判断が分かれます。

詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。

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このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月4日
検証レベル1(DNA・アクセッション確認済み)
主要出典VIVC、PDO仕様書、査読論文

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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