天然の半甘口(フヴァンチカラ)
ムジュレトゥリとブレンドし、糖を残して発酵を終える伝統スタイル。ルビー色、ラズベリーの香り、甘みと酸のバランス。ジョージア半甘口赤の代表格。
01 — 名称
「アレクサンドロウリ(ალექსანდროული)」は、人名アレクサンドレ(Aleksandre)に所属を示す接尾辞「-ული」が付いた形で、「アレクサンドレの(ブドウ)」に由来するとされます。ただし、どのアレクサンドレを指すかを含め、この説明は伝承レベルであり、文献で確定したものではありません。
VIVCの標準名は「ALEXANDROOULI」ですが、本サイトでは現在ジョージア国内外で一般的な「Aleksandrouli」をラテン文字の標準表記とします。表記の揺れはすべて本ページに統合しています。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| アレクサンドロウリ | 日本語(本サイト標準) |
| アレキサンドロウリ / アレクサンドルーリ | 日本語の揺れ |
| Aleksandrouli | ラテン文字標準名(本サイト) |
| Alexandroouli / Alexandrouli | ラテン文字の揺れ(前者はVIVC prime name) |
| ალექსანდროული | ジョージア語原綴り |
| Александроули | ロシア語転写(ソ連時代の文献・流通) |
02 — 味わい
辛口赤の一般的傾向です。半甘口フヴァンチカラでは甘みが加わり、果実味がより前に出ます。製法・産地・生産者により異なります。
ラズベリー、ザクロ、ブラックチェリー、桑の実といった赤〜黒系の果実に、スパイスのニュアンス。サペラヴィのような濃い色調と強いタンニンはなく、酸が果実味を引き締める軽やかな骨格が特徴とされます。半甘口では、この酸が糖の甘みを支え、重たくならないバランスを生みます。
辛口赤は鶏や豚の炭火焼き、キノコ料理、ジョージアの肉入り餃子「ヒンカリ」、熟成の浅いチーズと。半甘口フヴァンチカラはブルーチーズ、ナッツやドライフルーツ、辛味のある料理、チョコレートを使ったデザートと。ペアリング詳細へ
03 — スタイルと産地
ラチャはリオニ川上流の山岳地帯で、栽培面積は小さく、収穫は晩秋にずれ込みます。日中と夜間の温度差で糖度と酸を保ったまま熟すことが、天然の半甘口を成立させる条件と説明されます。
ムジュレトゥリとブレンドし、糖を残して発酵を終える伝統スタイル。ルビー色、ラズベリーの香り、甘みと酸のバランス。ジョージア半甘口赤の代表格。
ステンレスまたは小樽で仕込む単一品種の辛口。中程度のルビー色、赤系果実と穏やかなタンニン。近年、少量ながら生産例が増えている。
ラチャの家庭・小規模生産者がクヴェヴリで少量仕込む赤。辛口から半甘口まで幅があり、土地と造り手の個性が強く出る。
栽培メモ: 晩生(収穫は10月下旬頃、資料による)。山岳地ラチャの標高と日照条件で糖度が高まり、天然の半甘口が成立すると説明される。栽培面積は限られ、供給は少量。