果皮色: 黒 ・ შავი ・ Black (red wine) grape varieties

ジョージアの黒ブドウ品種

ジョージアの黒ブドウ品種は、果肉まで色付くサペラヴィが栽培面積・生産量とも圧倒的で、ほかの品種は各地域に根ざした少量栽培や復興栽培が中心です。東部カヘティのサペラヴィは辛口赤から天然半甘口まで、北西部ラチャのアレクサンドロウリは半甘口赤フヴァンチカラを、西部の品種は軽やかな赤やロゼを生みます。本ページでは主要品種と台帳のみの品種を、産地・現存状態とともに一覧します。

16
個別ページのある品種(Tier A・B)
5
淡赤系品種
19
台帳のみの名称(Tier C)
10
コレクション保存
3
歴史資料のみ

掲載品種は品種マスターリスト(2026年9月6日版)に基づきます。台帳は段階的に拡充中で、各行の照合状況は台帳の「最終確認」欄を参照してください。

01 — 主要品種

主要な黒品種。

個別ページ(Tier A)またはデータカード型ページ(Tier B)の対象品種です。個別ページが未公開の品種は、台帳の該当行へ移動します。

サペラヴィ
Saperavi ・ საფერავი ・ VIVC 10708

果肉まで色付くテントゥリエの黒品種。ジョージア赤ワインの代表。ムクザニ、キンズマラウリなどPDOの基幹。

カヘティ商業栽培個別ページ
アレクサンドロウリ
Aleksandrouli ・ ალექსანდროული ・ VIVC 263

ラチャの黒品種。半甘口赤ワイン「フヴァンチカラ」の主要品種。

ラチャ少量・復興個別ページ
ムジュレトゥリ
Mujuretuli ・ მუჯურეთული ・ VIVC 263(参照)

ラチャの黒品種。フヴァンチカラでアレクサンドロウリとブレンドされる。VIVCではアレクサンドロウリ(263)の同義語として登録され、SSRプロファイルも同一(表現型の異なるクローン)。PDO仕様書の別品種名として掲載。

ラチャ少量・復興台帳で見る
ムテヴァンディディ
Mtevandidi ・ მტევანდიდი ・ VIVC 8114

グリアの黒品種。Ramishvili(1948)の品種誌に記載があり、現在は研究機関のコレクションで保存される。

グリアコレクション個別ページ
タヴクヴェリ
Tavkveri ・ თავკვერი ・ VIVC 12276

カルトリの黒品種。ロゼや軽やかな赤に用いられる。

カルトリ少量・復興台帳で見る
シャヴカピト
Shavkapito ・ შავკაპიტო ・ VIVC 11718

カルトリの黒品種。近年、復興栽培が進む。

カルトリ少量・復興台帳で見る
オツハヌリ・サペレ
Otskhanuri Sapere ・ ოცხანური საფერე ・ VIVC 8840

イメレティの黒品種。極晩生で、収穫は秋の遅い時期になる。

イメレティ少量・復興台帳で見る
ゼルシャヴィ
Dzelshavi ・ ძელშავი ・ VIVC 3785

イメレティの黒品種。比較的少ないが古い品種で、イメレティとラチャ=レチュフミに見られる。PDOラチャの補助品種として許可。

イメレティ少量・復興台帳で見る
ウサヘロウリ
Usakhelouri ・ უსახელოური ・ VIVC 12796

レチュフミの黒品種。栽培面積はごく少なく、半甘口赤でも知られる。

レチュフミ少量・復興台帳で見る
オジャレシ
Ojaleshi ・ ოჯალეში ・ VIVC 8698

サメグレロの黒品種。晩生で、辛口のほか半甘口も造られる。

サメグレロ少量・復興台帳で見る
アラダストゥリ
Aladasturi ・ ალადასტური ・ VIVC 211

グリアとイメレティにまたがる西部の黒品種。少量・復興栽培の段階。

グリア・イメレティ少量・復興台帳で見る
ジャニ
Jani ・ ჯანი ・ VIVC 3761

グリアの黒品種(VIVC 正名 Jani Bakhvis)。複数の生産者が単一品種ワインを醸造。データカード型ページで記録。

グリア少量・復興データカード
ラチュリ・ゼルシャヴィ
Rachuli Dzelshavi ・ რაჭული ძელშავი ・ VIVC 3786

ラチャの黒品種。イメレティのゼルシャヴィとは別登録で、DNAによる異同の判定は未確認。

ラチャ少量・復興データカード
オルベルリ
Orbeluri ・ ორბელური ・ VIVC 8797

レチュフミ・オルベリ村由来の黒品種。「オルベルリ・オジャレシ」とも呼ばれるが、サメグレロのオジャレシとは別品種。

レチュフミ少量・復興データカード

淡赤系品種

果皮色が「淡赤(pink)」に分類される品種です。黒品種ではありませんが、ロゼや淡い色の赤ワインの原料となるため、本ページで併記します。ルツヒリ(コレクション保存)も淡赤に分類され、データカード型ページがあります。

状態区分: 商業栽培=商業規模で流通 / 少量・復興=限られた生産者が栽培 / コレクション=研究機関で保存 / 歴史資料のみ=現存未確認。定義は方法論を参照。

02 — 台帳のみ

台帳のみの品種・名称。

個別URLの最低条件(正規名・原綴り・判定状態・一次資料・固有要約)を満たすまで、マスターリストの1行としてのみ掲載する品種です。同義語は正規品種へ統合します。

台帳のみの品種・名称
名称ジョージア語判定現存状態主地域検証台帳
アダナスリ
Adanasuri(VIVC 58)
ადანასური 正規品種 少量・復興 イメレティ 2 行を開く ›
ドンドグラビ・シャヴィ
Dondghlabi Shavi(VIVC 3645)
შავი დონდღლაბი 正規品種 少量・復興 イメレティ 2 行を開く ›
ブズヴァヌラ
Bzvanura(VIVC 1920)
ბზვანურა 正規品種 少量・復興 イメレティ 2 行を開く ›
イカルトス・ツィテリ
Ikaltos Tsiteli(VIVC 5491)
იყალთოს წითელი 正規品種 少量・復興 カヘティ 2 行を開く ›
ブデシュリ・ツィテリ
Budeshuri Tsiteli(VIVC 1792)
ბუდეშური წითელი 正規品種 少量・復興 カヘティ 2 行を開く ›
アンドレウリ・シャヴィ
Andreuli Shavi(VIVC 457)
ანდრეული შავი 正規品種 少量・復興 カルトリ 2 行を開く ›
ルコ・シャヴィ
Rko Shavi(VIVC 10121)
რკო შავი 正規品種 少量・復興 カルトリ・イメレティ 2 行を開く ›
サツラヴィ
Satsuravi(VIVC 10785)
საწურავი 正規品種 コレクション アジャラ 2 行を開く ›
ジネシ
Jineshi(VIVC 3775)
ჯინეში 正規品種 コレクション アジャラ 2 行を開く ›
バトムラ
Batomura(VIVC 1038)
ბათომურა 正規品種 コレクション アジャラ 2 行を開く ›
メクレンチヒ
Mekrenchkhi(VIVC 7597)
მეკრენჩხი 正規品種 コレクション アジャラ 2 行を開く ›
アグビジ
Aghbizhi(VIVC 97)
აღბიჟი 正規品種 コレクション アブハジア 2 行を開く ›
カチチ
Kachichi(VIVC 5896)
კაჭიჭი 正規品種 コレクション アブハジア 2 行を開く ›
ラコアジ
Lakoaj(VIVC 6672)
ლაკოაჟი 正規品種 コレクション アブハジア 2 行を開く ›
スヒラトゥバニ
Skhilatubani(VIVC 11848)
სხილათუბანი 正規品種 コレクション グリア 2 行を開く ›
ブトコ
Butko(VIVC 1915)
ბუტკო 正規品種 歴史資料のみ アジャラ 2 行を開く ›
ブルズガラ
Burdzghala(VIVC 20975)
ბურძღალა 正規品種 歴史資料のみ アジャラ 2 行を開く ›
アブスアジ
Absuaj(VIVC 20588)
აბსუაჯი 正規品種 歴史資料のみ アブハジア 2 行を開く ›
サペラビ
同義語 → 正規品種「サペラヴィ」
同義語 商業栽培 1 行を開く ›

検証レベル: 1=DNA・現存アクセッション、2=VIVC・OIV・政府・PDO仕様書、3=査読論文・学術機関、4=歴史的品種誌、5=生産者・輸入業者・メディア。

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03 — スタイルの傾向

濃い赤から、半甘口、ロゼまで。

以下は一般的傾向です。品種・産地・生産者・醸造方法により大きく異なります。

サペラヴィという基準

ジョージアの赤ワインの大半はサペラヴィから造られます。果肉まで色付くテントゥリエであるため色調は濃く、豊かな酸とタンニンが骨格になります。ステンレスタンクの辛口、樽熟成(PDOムクザニでは任意規定)、クヴェヴリでのカヘティ式醸造、天然半甘口(PDOキンズマラウリ)と、同じ品種から幅の広いスタイルが生まれます。

山間の半甘口赤

北西部ラチャでは、アレクサンドロウリとムジュレトゥリから天然半甘口赤のフヴァンチカラが造られます。レチュフミのウサヘロウリ、サメグレロのオジャレシも、辛口に加えて半甘口が造られることで知られます。冷涼な山間部で晩生の品種を遅くまで熟させる条件が、こうしたスタイルの背景にあります。

西部と中部の軽やかな赤

西部イメレティのオツハヌリ・サペレやアラダストゥリ、中部カルトリのタヴクヴェリやシャヴカピトは、サペラヴィより色が淡く軽やかな赤やロゼになる傾向があります。淡赤系のチハヴェリはロゼや半甘口に向きます。多くは少量・復興栽培の段階で、流通量は限られています。

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このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月6日
検証レベル2(一次資料は各項目のリンク先ページに準拠)
主要出典各項目のリンク先ページの出典に準拠。詳細は出典一覧

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