黒品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 11718 ・ 根拠の強さ B

シャヴカピト

Shavkapito ・ შავკაპიტო

シャヴカピトは、ジョージア中部カルトリ原産の黒ブドウ品種です。国立ワイン庁によれば、名称は「黒い枝を持つ蔓」の意です。国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC に11718番で登録され、EUの品種目録にも収載。親の組み合わせ(GABASHA × 再構成遺伝子型51)は、DNAマーカーで確認済みとして登録されています。2004年の栽培面積は10 haとごく少量ですが、国立ワイン庁は淡いチェリー〜ルビー色の赤を造る品種として、現行の品種解説に収録しています。

黒 カルトリ 少量・復興 VIVC 登録済み
果皮色
黒
VIVCの分類は黒(NOIR)。果粒は濃青(国立ワイン庁)
用途
ワイン
VIVCの用途区分はワイン用のみ
主地域
カルトリ
原産地。2004年にはラチャ=レチュフミ、カヘティにも畑があった
現存状態
少量・復興
10 ha(2004年)
VIVC番号
11718
VIVCの正式名 SHAVKAPITO(2026年9月5日確認)
成熟期
9月中旬
中生(熟す時期が中ごろの品種)。芽吹きは4月下旬(国立ワイン庁)
DNAプロファイル
DNAデータあり
VIVCにDNA型(SSRマーカー)のデータあり。親品種もDNAで確認済み
根拠の強さ
B
公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。

01 — 名称

シャヴカピトの意味は「黒い枝」。

「シャヴカピト(შავკაპიტო)」はジョージア語のシャヴィ(黒)を冠する名称で、国立ワイン庁は「黒い枝を持つ蔓」の意と説明しています。VIVCに登録された別名(同義語)11件には、分かち書きの Shavi Kapito、Lurjpotola、ドイツ語圏の資料に由来する Blauhoelzer、フランス語・イタリア語系の転写 Chavkapito / Sciavkapito などが含まれます。

VIVCで「SHAVKAPITO」を名に含む登録はこの1件のみで、タヴクヴェリやムツヴァネと違って、同じ名前を持つ別の品種の登録はありません。本サイトは原音に近い「シャヴカピト」を日本語の標準表記とし、他の表記が資料に現れた場合はこの表に追記します。

シャヴカピトの表記
表記種類
シャヴカピト日本語(本サイト標準)
Shavkapitoラテン文字の標準名(VIVCの正式名 SHAVKAPITO)
შავკაპიტოジョージア語原綴り
Shavi Kapito / Shaw KapitoVIVCに登録された別名(分かち書き・転写の異形)
Lurjpotola / LurdjpotolaVIVCに登録された別名
Chavkapito / Savkapito / SciavkapitoVIVCに登録された別名(フランス語・イタリア語系の転写)
BlauhoelzerVIVCに登録された別名(ドイツ語圏の資料に由来)
Chaco Kapistoni / Chaw GobitoVIVCに登録された別名

02 — 資料に見る記述

シャヴカピトについて、資料はこう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。ワインの味わいは国立ワイン庁の記述として引用し、本サイトとしての断定はしません。

2004
国立ワイン庁 品種解説(赤品種頁。面積は2004年農業センサス)

「黒い枝を持つ蔓」の意で、東部ジョージアのカルトリ原産。果房は中程度の円錐形で翼を持ち、密度は中程度。果粒は丸く中粒で濃青。芽吹き(萌芽)は4月下旬、成熟は9月中旬(中生)。病害虫への感受性は平均的で、収量は中〜やや多め。テロワールを反映しやすく、谷底の畑では比較的しっかりした酒質、斜面では軽く柔らか、山地・山麓では軽くフレッシュで繊細な香りになると記述。ワインは典型的に「淡いチェリー〜ルビー色で、ベリーとハーブの香り」を持ち、ヨーロッパ式とクヴェヴリの双方で醸造される。2004年の畑は10 haで、ラチャ=レチュフミ、カヘティ、シダ・カルトリに分布。

根拠の強さ B — 政府機関(味わいの記述は同庁の解説文による)
2026
VIVC 11718 の登録データ(2026年9月5日確認)

正式名 SHAVKAPITO、果皮色は黒(NOIR)、原産国ジョージア、用途はワイン用のみ。別名(同義語)11件。花は両性花(雄しべと雌しべの両方が働く)。EUの品種目録に登録あり。株を保存している研究機関は10で、ジョージア国内の4機関のほか、ドイツ、ルーマニア、ロシア、スロバキア、ウクライナの機関。DNA型(SSRマーカー)のデータあり。写真6点。

根拠の強さ B — 国際データベース
2026
VIVC 11718 の系譜情報(DNAマーカーによる確認)

親品種を GABASHA × 再構成遺伝子型51(ジョージア)とし、「マーカーで確認済み」と表示。VIVCの「再構成遺伝子型」は現存株ではなく、子孫のDNAから推定された親の遺伝子型を指す。再構成遺伝子型51は、同じカルトリのゴルリ・ムツヴァネ(4911)やカヘティのムツヴァネ・カフリ(8121)の片親としても登録されている。

根拠の強さ B〜C — 国際データベース(根拠は分子マーカー研究)

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(11718)
確認済み原産・主地域(カルトリ)と果皮色(黒)— VIVC・国立ワイン庁で一致
確認済み栽培面積 10 ha(2004年、国立ワイン庁。ラチャ=レチュフミ、カヘティ、シダ・カルトリの合計)
確認済みマーカーで確認された系譜(GABASHA × 再構成遺伝子型51)がVIVCに登録されていること
確認済みEU品種目録への登録と、研究機関コレクションでの保存(VIVC記載の保有機関10)
未確認現在の栽培面積 — 2004年以降の公的統計を確認できず
未確認近年の復興栽培・単一品種ワインの醸造例(生産者の情報は二次資料のみ)
未確認名称の後半「カピト」の語義(国立ワイン庁は名称全体を「黒い枝を持つ蔓」と説明)
未確認保存株の番号と、DNA型(SSRマーカー)の値の照合(VIVCの「SSRデータあり」の表示のみ確認)
未確認ワインの味わいに関する官能評価の一次資料 — 国立ワイン庁の解説文のみ。このため本ページに味わいのプロファイルはありません

04 — 保存とDNA

シャヴカピトの苗木を守る、研究機関。

研究機関の畑に保存された株は、品種を遺伝資源として未来に残す役割を持ちます。VIVCによると、シャヴカピトの株を保存している研究機関は10あり、うち4つがジョージア国内です。国内の保存先には、園芸・ブドウ栽培・醸造研究所(VIVCの機関コード GEO017)が含まれます。

VIVCにはこの品種のDNA型(SSRマーカー)のデータがあり、親の組み合わせ(GABASHA × 再構成遺伝子型51)も「マーカーで確認済み」と表示されています。「再構成遺伝子型」は、子孫のDNAから推定された親の遺伝子型のことです。

保存とDNAの状況
項目状態備考
保存株の有無あり10の研究機関で保存(ジョージア国内4)。VIVCによる
DNA型(SSRマーカー)ありVIVCに登録
親品種(DNAで確認)確認済み(VIVC)GABASHA × 再構成遺伝子型51
同じ名前の別登録なしVIVCで「SHAVKAPITO」を含む登録は11718のみ

このページの検証状態

このページの検証状態
執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月5日
最終確認2026年9月28日
根拠の強さB(公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認)
主要出典VIVC 11718、国立ワイン庁(赤品種解説)、VIVC 4911・8121(系譜の比較)

根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

シャヴカピトの情報を、お持ちですか。

シャヴカピトを栽培・醸造しているカルトリの生産者、保存株を管理する機関、2004年以降の栽培面積や名称の語源に関する文献をご存じの研究者の方からの情報を求めています。確認できた情報は出典を明記して本ページに反映します。