「黒い枝を持つ蔓」の意で、東部ジョージアのカルトリ原産。果房は中程度の円錐形で翼を持ち、密度は中程度。果粒は丸く中粒で濃青。芽吹き(萌芽)は4月下旬、成熟は9月中旬(中生)。病害虫への感受性は平均的で、収量は中〜やや多め。テロワールを反映しやすく、谷底の畑では比較的しっかりした酒質、斜面では軽く柔らか、山地・山麓では軽くフレッシュで繊細な香りになると記述。ワインは典型的に「淡いチェリー〜ルビー色で、ベリーとハーブの香り」を持ち、ヨーロッパ式とクヴェヴリの双方で醸造される。2004年の畑は10 haで、ラチャ=レチュフミ、カヘティ、シダ・カルトリに分布。
根拠の強さ B — 政府機関(味わいの記述は同庁の解説文による)黒品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 11718 ・ 根拠の強さ B
シャヴカピト
Shavkapito ・ შავკაპიტო
シャヴカピトは、ジョージア中部カルトリ原産の黒ブドウ品種です。国立ワイン庁によれば、名称は「黒い枝を持つ蔓」の意です。国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC に11718番で登録され、EUの品種目録にも収載。親の組み合わせ(GABASHA × 再構成遺伝子型51)は、DNAマーカーで確認済みとして登録されています。2004年の栽培面積は10 haとごく少量ですが、国立ワイン庁は淡いチェリー〜ルビー色の赤を造る品種として、現行の品種解説に収録しています。
「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。
01 — 名称
シャヴカピトの意味は「黒い枝」。
「シャヴカピト(შავკაპიტო)」はジョージア語のシャヴィ(黒)を冠する名称で、国立ワイン庁は「黒い枝を持つ蔓」の意と説明しています。VIVCに登録された別名(同義語)11件には、分かち書きの Shavi Kapito、Lurjpotola、ドイツ語圏の資料に由来する Blauhoelzer、フランス語・イタリア語系の転写 Chavkapito / Sciavkapito などが含まれます。
VIVCで「SHAVKAPITO」を名に含む登録はこの1件のみで、タヴクヴェリやムツヴァネと違って、同じ名前を持つ別の品種の登録はありません。本サイトは原音に近い「シャヴカピト」を日本語の標準表記とし、他の表記が資料に現れた場合はこの表に追記します。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| シャヴカピト | 日本語(本サイト標準) |
| Shavkapito | ラテン文字の標準名(VIVCの正式名 SHAVKAPITO) |
| შავკაპიტო | ジョージア語原綴り |
| Shavi Kapito / Shaw Kapito | VIVCに登録された別名(分かち書き・転写の異形) |
| Lurjpotola / Lurdjpotola | VIVCに登録された別名 |
| Chavkapito / Savkapito / Sciavkapito | VIVCに登録された別名(フランス語・イタリア語系の転写) |
| Blauhoelzer | VIVCに登録された別名(ドイツ語圏の資料に由来) |
| Chaco Kapistoni / Chaw Gobito | VIVCに登録された別名 |
02 — 資料に見る記述
シャヴカピトについて、資料はこう書いている。
資料ごとに記述を分けて示します。ワインの味わいは国立ワイン庁の記述として引用し、本サイトとしての断定はしません。
正式名 SHAVKAPITO、果皮色は黒(NOIR)、原産国ジョージア、用途はワイン用のみ。別名(同義語)11件。花は両性花(雄しべと雌しべの両方が働く)。EUの品種目録に登録あり。株を保存している研究機関は10で、ジョージア国内の4機関のほか、ドイツ、ルーマニア、ロシア、スロバキア、ウクライナの機関。DNA型(SSRマーカー)のデータあり。写真6点。
根拠の強さ B — 国際データベース親品種を GABASHA × 再構成遺伝子型51(ジョージア)とし、「マーカーで確認済み」と表示。VIVCの「再構成遺伝子型」は現存株ではなく、子孫のDNAから推定された親の遺伝子型を指す。再構成遺伝子型51は、同じカルトリのゴルリ・ムツヴァネ(4911)やカヘティのムツヴァネ・カフリ(8121)の片親としても登録されている。
根拠の強さ B〜C — 国際データベース(根拠は分子マーカー研究)03 — 確認状況
確認できていること、できていないこと。
04 — 保存とDNA
シャヴカピトの苗木を守る、研究機関。
研究機関の畑に保存された株は、品種を遺伝資源として未来に残す役割を持ちます。VIVCによると、シャヴカピトの株を保存している研究機関は10あり、うち4つがジョージア国内です。国内の保存先には、園芸・ブドウ栽培・醸造研究所(VIVCの機関コード GEO017)が含まれます。
VIVCにはこの品種のDNA型(SSRマーカー)のデータがあり、親の組み合わせ(GABASHA × 再構成遺伝子型51)も「マーカーで確認済み」と表示されています。「再構成遺伝子型」は、子孫のDNAから推定された親の遺伝子型のことです。
| 項目 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| 保存株の有無 | あり | 10の研究機関で保存(ジョージア国内4)。VIVCによる |
| DNA型(SSRマーカー) | あり | VIVCに登録 |
| 親品種(DNAで確認) | 確認済み(VIVC) | GABASHA × 再構成遺伝子型51 |
| 同じ名前の別登録 | なし | VIVCで「SHAVKAPITO」を含む登録は11718のみ |
05 — 飲んでみる
ジョージアワインを、飲んでみる。
シャヴカピトのように、ジョージアには個性豊かな在来品種がたくさんあります。まずは定番のサペラヴィやルカツィテリから、気になる一本を。ジョージアワイン専門店なら、あなたの好きなジョージアワインがきっと見つかります。
このページの検証状態
| 執筆 | ジョージアワインストア データベース編集部 |
| レビュー | 編集部(品種データ担当が相互確認) |
| 初回公開 | 2026年9月5日 |
| 最終確認 | 2026年9月28日 |
| 根拠の強さ | B(公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認) |
| 主要出典 | VIVC 11718、国立ワイン庁(赤品種解説)、VIVC 4911・8121(系譜の比較) |