研究機関の保存品種 ・ 古い文献に残る品種 ・ 小さな畑の在来品種
ジョージアの希少・保存品種
記録に残るジョージアのブドウの品種名は約525。その多くは、いまは研究機関の畑で大切に保存されるか、古い文献に名を残しています。このページでは、そうした保存品種と、ごく小さな畑で守られている在来品種を集めました。名前の確かめ方と、情報をお寄せいただく窓口も案内します。
コレクション保存と、文献に残る品種名。
研究機関の畑で保存されている品種と、古い文献に名が残る品種の合計です。
01 — 紹介ページのある品種
紹介ページのある、希少な品種。
研究機関で保存される品種と、ごく小さな畑で守られる在来品種。名前の由来や育つ土地を、国立ワイン庁などの資料で確かめてまとめました。
研究機関で保存される2品種
研究機関の畑で、生きた株として大切に保存されている品種です。
小さな畑で守られる5品種
限られた生産者が、ごく小さな畑で育てている在来品種です。
02 — マスターリスト
マスターリストに載る、保存品種。
アブハジア、アジャラ、サメグレロ、グリア。黒海に近い西部を中心に、研究機関で保存される品種と、古い文献に名が残る品種です。行を開くと、名前・産地・資料がわかります。
| 名称 | ジョージア語 | 果皮色 | 判定 | 現存状態 | 主地域 | 根拠 | リスト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
クラルジュリ Klarjuli(VIVC 6304) |
კლარჯული | 白 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
サツラヴィ Satsuravi(VIVC 10785) |
საწურავი | 黒 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
ジネシ Jineshi(VIVC 3775) |
ჯინეში | 淡赤 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
バトムラ Batomura(VIVC 1038) |
ბათომურა | 淡赤 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
ブロラ Brola(VIVC 1691) |
ბროლა | 白 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
ホパトゥリ Khopaturi(VIVC 6189) |
ხოფათური | 白 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
メクレンチヒ Mekrenchkhi(VIVC 7597) |
მეკრენჩხი | 黒 | 正規品種 | コレクション | アジャラ | B | 行を開く › |
アヴァシルフヴァ Avasirkhva(VIVC 796) |
ავასირხვა | 白 | 正規品種 | コレクション | アブハジア | B | 行を開く › |
アグビジ Aghbizhi(VIVC 97) |
აღბიჟი | 黒 | 正規品種 | コレクション | アブハジア | B | 行を開く › |
カチチ Kachichi(VIVC 5896) |
კაჭიჭი | 黒 | 正規品種 | コレクション | アブハジア | B | 行を開く › |
フナリジ Khunaliji(VIVC 22057) |
ხუნალიჟი | 白 | 正規品種 | コレクション | アブハジア | B | 行を開く › |
ラコアジ Lakoaj(VIVC 6672) |
ლაკოაჟი | 黒 | 正規品種 | コレクション | アブハジア | B | 行を開く › |
サクミエラ Sakmiela(VIVC 10487) |
საკმიელა | 白 | 正規品種 | コレクション | グリア | B | 行を開く › |
スヒラトゥバニ Skhilatubani(VIVC 11848) |
სხილათუბანი | 黒 | 正規品種 | コレクション | グリア | B | 行を開く › |
チヴィティルリ Chvitiluri(VIVC 2639) |
ჭვიტილური | 白 | 正規品種 | コレクション | サメグレロ | B | 行を開く › |
チェチペシ Chechipeshi(VIVC 2511) |
ჩეჭიფეში | 白 | 正規品種 | コレクション | サメグレロ | B | 行を開く › |
クヴィリスタヴァ Kviristava(VIVC 27331) |
კვირისთავა | 白 | 正規品種 | 歴史資料のみ | アジャラ | B | 行を開く › |
ブトコ Butko(VIVC 1915) |
ბუტკო | 黒 | 正規品種 | 歴史資料のみ | アジャラ | B | 行を開く › |
ブルズガラ Burdzghala(VIVC 20975) |
ბურძღალა | 黒 | 正規品種 | 歴史資料のみ | アジャラ | B | 行を開く › |
アブスアジ Absuaj(VIVC 20588) |
აბსუაჯი | 黒 | 正規品種 | 歴史資料のみ | アブハジア | B | 行を開く › |
アムラフ Amlakhu(VIVC 20811) |
ამლახუ | 白 | 正規品種 | 歴史資料のみ | アブハジア | B | 行を開く › |
「根拠」は根拠の強さです(A〜E)。A=DNA鑑定や研究機関に保存された株、B=国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC・政府・PDOの規定、C=学術論文、D=歴史的な品種誌、E=生産者・メディア。A がもっとも確かな根拠で、B・C・D・E の順に続きます。
03 — 分類
「希少」を、3つの状態で見分ける。
ひとくちに希少な品種といっても、守られ方はさまざま。いまどこで、どう育っているかで、3つに分けて紹介しています。
| 区分 | 定義 | 本ページの例 |
|---|---|---|
| コレクション | 研究機関の畑や遺伝資源として、生きた株が保存されている品種 | ムテヴァンディディ、ルツヒリ、スヒラトゥバニ |
| 歴史資料のみ | 古い文献に名が残る品種。生きた株が見つかれば「コレクション」に移ります | ブトコ、ブルズガラ、クヴィリスタヴァ |
| 少量・復興(ごく小規模) | 限られた生産者が、ごく小さな畑で育てている品種 | ジャニ、ブデシュリ・テトリ、ラチュリ・ゼルシャヴィ、オルベルリ、ツルキゼ・テトラ |
現存状態の4段階
(ごく小規模のみ)
状態は固定ではありません。保存品種の栽培・醸造の再開が確認されれば「少量・復興」へ、歴史資料のみの名称に生きた株が確認されれば「コレクション」へ更新します。状態の定義
04 — 実在性調査
名前だけが残る品種を、どう確かめるか。
名前だけが伝わる品種も、6つの手順で1つずつ確かめます。
例: ルツヒリ(Rtskhili)は、国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC への登録(10297、淡赤、原産ラチャ=レチュフミ)と、2018年刊の品種誌の記述を確かめ、研究機関で保存される品種として記録しました。ルツヒリのページへ
05 — 保存された株
「実在する」とは、生きた株があること。
保存品種の「実在」は、研究機関の畑や遺伝資源バンクに生きた株があるかで判断します。古い文献に名が残る品種は、株が見つかるまで「歴史資料のみ」として記録します。
株が見つかったら、次はDNAの型(SSR / SNP)を他の品種と比べます。同じ品種の別名なのか、独立した品種なのかがわかり、根拠の強さはもっとも確かな A になります。
機関名・保存株の番号・確認年は、資料で確かめた項目を「確認済み」として掲載しています。
| 確認項目 | 意味 | 根拠の強さ |
|---|---|---|
| 品種誌の記載 | 名称・色・地域が歴史的に記録されている | D |
| 学術資料の記載 | 研究機関が品種として扱っている | C |
| VIVC登録 | 国際的なブドウ品種の登録簿に登録番号がある | B |
| 保存された株 | 研究機関に生きた株がある | A |
| DNAの型 | SSR / SNP で他の品種と比べられる | A |
06 — 情報提供
保存品種の情報を、お持ちですか。
保存品種を栽培・醸造している生産者、保存株を管理する機関、文献をご存じの研究者、現地で名称を聞いた方からの情報を求めています。確かめた情報は出典を明記して、品種マスターリストと紹介ページに反映します。
とくに歓迎する情報: VIVC の登録番号、保存株の番号と保管機関、DNAの型(SSR / SNP)の公表先、いまの栽培・醸造の例、日本語で定着している表記。
提供いただきたい形式
| 品種名 | ジョージア語原綴りと、資料に現れる表記 |
| 出典 | 文献名・発行年・ページ、またはURL・確認日 |
| 株の所在 | 機関名・畑・保存株の番号(分かる範囲で) |
| 醸造例 | 生産者名・ヴィンテージ・入手先 |
資料が手元になくても歓迎します。いただいた情報は資料で確かめてから、出典を添えて掲載します。
07 — よくある質問
よくある質問。
「希少・保存品種」とは、どんな品種ですか?
研究機関の畑で生きた株として保存されている品種(コレクション)、古い文献に名が残る品種(歴史資料のみ)、限られた生産者がごく小さな畑で育てている在来品種を指します。このページでは、この3つをまとめて紹介しています。
ジョージアには、どれくらいの品種が保存されていますか?
記録に残る品種名は約525(同じ品種の別名や、同じ名の別品種も含む数)。研究機関 SRCA のジガウラ圃場には、437の品種が保存されています(2022年12月時点)。
品種が「実在する」かは、どう確かめるのですか?
研究機関の畑や遺伝資源バンクに、生きた株があるかで判断します。品種誌の記載、国際的なブドウ品種の登録簿 VIVC への登録、保存された株、DNAの型(SSR / SNP)の順に確かめ、DNAの型まで比べられると、同じ品種の別名か独立した品種かがわかります。
保存品種の情報を提供できますか?
はい。品種名(ジョージア語の綴り)、出典、株の所在、醸造例などを、情報提供の窓口からお寄せください。資料で確かめてから、出典を添えて品種マスターリストや紹介ページに反映します。
08 — 飲んでみる
ジョージアワインを、飲んでみる。
ジョージアには、個性豊かな在来品種がたくさんあります。まずは定番のサペラヴィやルカツィテリから、気になる一本を。