ブレンドの構成品種
発酵前にオツハヌリ・サペレやムガロブリシュヴィリなどと混ぜられる、伝統的な使い方。色と骨格は相手の品種が担い、ゼルシャヴィは量と軽さを補う。
01 — 名称
「ゼルシャヴィ(ძელშავი)」の後半「シャヴィ(შავი)」は、ジョージア語で「黒」を意味します。前半については、「古い」を意味する「ズヴェリ(ძველი)」に由来する「古い黒」説と、「木・材」を意味する「ゼリ(ძელი)」に由来する「黒い木」説があり、国立ワイン庁は「オブチャ村の古い黒」を意味する「ズヴェリ・オブチュリ」に由来する可能性も挙げています。いずれも確定していません。
同名異種に注意。VIVCには「ゼルシャヴィ」を含む複数の別登録があります。本ページが扱うのはイメレティ・オブチャ系の DZVELSHAVI OBCHINSKII(3785)です。ラチャ系の DZVELSHAVI RACHINSKII(3786)は本サイトではラチュリ・ゼルシャヴィとして台帳で別に扱い、サチヘレ系の DZVELSHAVI SACHKHERIS(3787)と、詳細のない DZELSHAVI(41873)も別の登録です。これらの遺伝的な異同は確認できていません。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| ゼルシャヴィ | 日本語(本サイト標準) |
| ズヴェルシャヴィ | 日本語の揺れ(Dzvelshavi の転写) |
| Dzelshavi | ラテン文字標準名(本サイト) |
| Dzvelshavi / Dzelshavi Obchuri / Dzvelshavi Obchinskii | ラテン文字の揺れ・VIVC同義語(最後は VIVC prime name) |
| ძელშავი | ジョージア語原綴り |
| Дзелшави | ロシア語転写 |
| ラチュリ・ゼルシャヴィ(Dzvelshavi Rachinskii、VIVC 3786) | 同名異種 — 区別して扱う(台帳の行) |
| Dzvelshavi Sachkheris(VIVC 3787)/ Dzelshavi(VIVC 41873) | 同名の別登録 — 区別して扱う(異同は未確認) |
02 — 味わい
単一品種の赤・ロゼの一般的傾向です。資料が少なく、国立ワイン庁の品種記述を主な根拠としています。製法・産地・生産者により異なります。
03 — スタイルと産地
主役の赤ではなく、他品種を支えるブレンド用として栽培が続いてきました。国立ワイン庁は「比較的少ないが古い品種」で、起源は不明としています。
発酵前にオツハヌリ・サペレやムガロブリシュヴィリなどと混ぜられる、伝統的な使い方。色と骨格は相手の品種が担い、ゼルシャヴィは量と軽さを補う。
アレクサンドロウリ、ムジュレトゥリを主体とする辛口赤の呼称で、補助品種として使用が許可されている。
淡い色を生かしたロゼや軽い赤。国立ワイン庁が「シンプルなロゼ」と記すスタイルで、生産例は少ない。
栽培メモ: 萌芽は4月中旬、成熟は9月末〜10月上旬(国立ワイン庁)。国立ワイン庁は2004年時点で685 ha(すべて家族経営)と報告していますが、現在の面積は確認できておらず、同庁の「比較的少ない」という記述とPDOでの補助品種扱いに基づき、本サイトでは少量・復興栽培に区分しています。
04 — データ
ゼルシャヴィはVIVC(国際品種カタログ)に3785番で登録されています(prime name: DZVELSHAVI OBCHINSKII、原産国ジョージア、果皮色 黒、用途 ワイン用、同義語11)。SSRマーカーデータの登録がありますが、公表プロファイルとの照合は本サイトでは未了で、保存アクセッションも照合中です。同名の別登録 DZVELSHAVI RACHINSKII(3786)は原産国が旧ソ連と表記され、保有機関の登録がありません。3787、41873 との遺伝的な異同も未確認です。
詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。
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