ジョージアワインのスタイル ・ ქარვისფერი ღვინო ・ Amber wine

アンバーワインとは?

波のように舞う、琥珀色のワイン(イメージ)
ブドウ酒の痕跡
前6000年
紀元前6000〜5800年ごろの土器から
UNESCO 無形文化遺産
2013年
クヴェヴリの伝統的醸造法
琥珀色を定める PDO
9つ
カヘティ・イメレティ・カルトリほか
おいしい温度
12〜14℃
白より高め、赤より低め
開けたあと
3〜5日
栓をして冷蔵庫で

01 — 琥珀色の白ワイン

アンバーワインは、果皮ごと醸す。

白ブドウ果皮琥珀色

白ブドウを、果皮ごと醸したワイン

ふつうの白ワインは、果汁だけを発酵させます。アンバーワインは果皮と種(生産者によっては梗も)を一緒に発酵させ、色・渋み・香りを引き出します。白の香りに、赤ワインのような渋みと厚みが加わります。

「アンバー」は琥珀色のこと

名前は色から。果皮の色素が移り、麦わら色から濃い琥珀色まで染まります。色は、果皮とともに醸す長さ、品種、熟成で深まります。

ジョージア語では「カルヴィスペリ・グヴィノ」

ქარვისფერი ღვინო。ქარვისფერი(カルヴィスペリ)が「琥珀色」、ღვინო(グヴィノ)が「ワイン」。ラベルにこの語があれば、琥珀色の1本です。

白ブドウの房と、琥珀色のワイン(イメージ)

02 — オレンジワインとの違い

アンバーワインとオレンジワインの違い。

違うのは、呼び名だけ。白ブドウを果皮とともに醸したワインを、ジョージアでは「アンバーワイン」、国際的なワイン市場では「オレンジワイン」と呼びます。

同じスタイルの、2つの呼び名

ジョージアで

アンバーワイン

琥珀色に由来。伝統の製法を指す文脈で使われる呼び名です。このサイトも、ジョージアにならってこう書きます。

国際市場・飲食店で

オレンジワイン

オレンジ色に由来する、国際的な呼び名。どちらも色から生まれた名前で、同じスタイルを指します。

白ワイン・ロゼワインとの違い

白と同じ白ブドウから、赤に近い造り方で。ロゼは淡い色の黒品種から造る、軽やかなスタイルです。4つを並べると、立ち位置が見えてきます。

  • 白

    原料
    白ブドウ
    果皮
    ほぼ使わない
    温度
    8〜12℃
  • アンバー

    原料
    白ブドウ
    果皮
    数日〜数か月
    温度
    12〜14℃
  • ロゼ

    原料
    淡い色の黒品種
    スタイル
    軽やか
    温度
    8〜12℃
  • 赤

    原料
    黒ブドウ
    果皮
    発酵中に
    温度
    14〜18℃

03 — 歴史

8000年続く、ジョージアの歴史。

新石器時代の土器から、地中に埋めた甕、そして UNESCO へ。果皮ごと醸すアンバーワインの造りは、ジョージアの暮らしとともに受け継がれてきました。

8000年

醸造所の床に埋められた、素焼きの甕クヴェヴリ(イメージ)
  1. 前6000〜5800年

    8000年前の土器に残るブドウ酒

    トビリシ南方の新石器時代の遺跡(ガダチリリ・ゴラ、シュラヴェリス・ゴラ)で出土した土器の内面から、酒石酸などブドウ酒に特徴的な成分が見つかりました。2017年に国際共同研究チームが査読誌で発表した、ユーラシアで最古級のブドウ酒づくりの証拠です。

  2. 4世紀〜中世

    クヴェヴリとともに受け継がれた製法

    4世紀のキリスト教の国教化ののち、教会と修道院が醸造文化の担い手に。中世には各地の家庭や修道院に醸造の場「マラニ」が備わりました。PDO カルデナヒの仕様書は、クヴェヴリで醸すカヘティ式の造りを、人々が8千年にわたって守り続けてきたと記しています。

  3. 20世紀〜1991年

    ソ連時代と、独立後の復興

    ソ連時代、生産は量を重んじる方向へ進み、品種はルカツィテリやサペラヴィなどに集約されました。一方でシュロマ、グルジャアニ、カルデナヒ、ツノリ、ティバアニの醸造所には大規模なクヴェヴリの設備がつくられ、1970年代には総容量が1,680万リットルを超えました。1991年の独立後は品質を重んじる造りへ。一度姿を消したキシも2000年代に復興し、クヴェヴリのアンバーで評価を高めています。

  4. 2013年

    2013年、UNESCO 無形文化遺産に

    「クヴェヴリによる伝統的ワイン醸造法」が UNESCO 無形文化遺産に登録されました。対象は、甕で醸す技と、それを家族や地域で受け継ぐ文化そのものです。2020年以降は、ツァラピ、キシ・マグラアニ、オブチャなど、琥珀色を定める PDO も加わっています。

04 — 造り方

アンバーワインの造り方。

白ブドウを、赤ワインのように。アンバーワインは、果汁だけでなく果皮と種も一緒に発酵させ、そのまま果皮とともに置きます。違いを生むのは、果皮と過ごす時間の長さです。

果皮と一緒に置く期間(長さは比べるための目安)。カヘティ式は果皮とともに冬を越します。
  1. 01

    摘む・破砕

    果皮の熟度を待って摘みます。カヘティでは、辛口の白にするブドウは酸を残して早めに、クヴェヴリで醸すブドウは果皮が熟すのを待って。ルカツィテリの収穫は9月末から10月です。破砕したブドウは、果皮・種ごと甕へ。この固形部分をジョージア語で「チャチャ」と呼びます。

  2. 02

    果皮ごと発酵させる

    果皮とともに、数週間。自然に発酵が始まり、浮き上がる果皮の層を沈める作業を1日数回くり返します。色素と渋みが、少しずつワインに移ります。

  3. 03

    数か月の醸し

    発酵が終わっても、果皮の上に。カヘティ式では甕を密封し、果皮とともに冬を越します。長く置くほど色は濃く、質感は力強く。PDO カルデナヒは、翌年2月1日まで果皮の上に置くと定めています。

  4. 04

    引き抜きと熟成

    春に、上澄みを移します。そのまま熟成を続けるものも、瓶に詰めるものも。濾過せずに詰めると、ほのかな濁りと澱が残ります。残った果皮と澱は、蒸留酒チャチャの原料に。ラベルの年は、ブドウを摘んだ年です。

クヴェヴリの中の果醪を、棒でかき混ぜる(イメージ)

05 — 2つの製法

カヘティ式とイメレティ式の違い。

同じ甕の醸造でも、果皮をどれだけ使うかで、アンバーワインは大きく変わります。東のカヘティ式は濃い琥珀色で力強く、西のイメレティ式は淡い色で軽やかです。

クヴェヴリの並ぶ醸造所と、琥珀色のワイン(イメージ)

東部 ・ カヘティ

カヘティ式 — 果皮をすべて、数か月

甕の呼び名
クヴェヴリ
果皮
果皮・種(生産者により梗も)の全量〜大部分
醸す期間
数か月。冬を越すのが典型
生まれる味
琥珀色、しっかりした渋み、複雑さ
PDO の規定
果皮・種・茎の全量(カルデナヒ)
ブドウ畑の光を受ける、淡い琥珀色のワイン(イメージ)

西部 ・ イメレティ

イメレティ式 — 果皮を少し、短く

甕の呼び名
チュリ(クヴェヴリの地域名)
果皮
少量だけ、または果汁が主体
醸す期間
短い
生まれる味
淡い色、酸の生きた軽やかさ
PDO の規定
果皮など 4〜6%(スヴィリ)

06 — 味わいと香り

アンバーワインの味わいと香り。

白ブドウから生まれる、赤ワインのような渋みと厚み。香りは、熟した果実と乾いた果実の方向へ。

グラスの中で揺れる、琥珀色のワイン(イメージ)

干し杏・紅茶・胡桃の香り

  • 干し杏
  • 紅茶
  • 胡桃
  • 蜂蜜
  • 蜜蝋
  • 乾いたスパイス

白ワインのみずみずしい果実とは別の、熟した・乾いた方向の香りが中心です。長い醸しと熟成から生まれる、このスタイルらしい香りです。

醸す期間で変わる味

果皮と過ごす時間が長いほど、色は濃く、渋みと厚みは増していきます。

  1. 0日

    白ワイン

    果皮と接しない。淡い麦わら色、軽快

  2. 数日

    短い醸し

    淡い黄金色。穏やかな渋み

  3. 数週間

    果皮とともに発酵

    琥珀色。渋みと厚みが加わる

  4. 数か月

    カヘティ式

    濃い琥珀色。力強い渋みと複雑さ

07 — 品種

品種で変わる、アンバーワインの個性。

中心はカヘティの白品種。西のイメレティにも、中部のカルトリにも、琥珀色になる白があります。品種ごとに、グラスの中の香りが変わります。

収穫の季節を迎えたブドウ畑と、遠くの山並み(イメージ)

08 — 産地と PDO

産地と PDO。

乾いた東のカヘティは、果皮を長く漬け込むアンバーワインの本場。湿った西のイメレティは果皮を控えた軽やかな造り。中部のカルトリでも、甕で醸す琥珀色が造られています。

ジョージアの地図。東のカヘティ、西のイメレティ、中部のカルトリ、北のラチャ

東部

カヘティ

乾燥した大陸性の気候。全国のブドウ畑の72.4%(2014年農業センサス)が集まる最大の産地で、果皮ごと甕で醸す「カヘティ式」の本場です。

カヘティ地方へ

西部

イメレティ

湿潤な気候。甕を「チュリ」と呼び、果皮を少しだけ入れて短く醸す「イメレティ式」が伝統です。

イメレティ地方へ

中部

カルトリ

雨が少なく、昼夜の寒暖差が大きい大陸性の気候。酸を保った辛口白やスパークリングとともに、クヴェヴリで醸す琥珀色も造られます。

カルトリ地方へ

9つ

琥珀色を定める9つの PDO

PDO(原産地呼称)は、産地・品種・製法を法的に定めた名前です。次の呼称がラベルにあれば、規定に沿って造られた琥珀色の1本を選べます。

琥珀色を定める9つの PDO
呼称産地定めるタイプ主な品種登録
カルデナヒカヘティ(グルジャアニ)辛口アンバー・酒精強化白ルカツィテリ(ムツヴァネ・カフリとヒフヴィを15%程度まで)2007年
ティバアニカヘティ(シグナギ)辛口アンバールカツィテリ(ムツヴァネ・カフリとヒフヴィを15%程度まで)2007年
ツァラピカヘティ(グルジャアニ)辛口アンバールカツィテリ(ムツヴァネ・カフリ・ヒフヴィを合わせて15%まで)2020年
キシ・マグラアニカヘティ(アフメタ)辛口白・辛口アンバーキシのみ2021年
アフメタカヘティ(アフメタ)白・アンバームツヴァネ・カフリ(アンバーはキシ・ヒフヴィを合わせて15%まで)2020年
カヘティカヘティ全域白・赤・ロゼ・アンバー白・アンバー: ルカツィテリ、ムツヴァネ・カフリ、キシ、ヒフヴィほか2007年
オブチャイメレティ(バグダティ)辛口アンバー・辛口赤ツォリコウリ主体(アンバー)2024年
レチュフミレチュフミ(ツァゲリ)辛口白・辛口アンバーツォリコウリほか2025年
ボルニシカルトリ(ボルニシ)辛口の白・アンバー・赤・ロゼ白・アンバー: ルカツィテリ、チヌリ、ゴルリ・ムツヴァネ2018年出願

登録の年は国立ワイン庁の登録簿によります(オブチャ・レチュフミは国立ワイン庁の公表で確認した年)。

09 — 飲み方

おいしく飲むために。

アンバーワインをおいしく飲むコツは、白より少し高い温度と、少し大きなグラス。無濾過の瓶は、澱を意識して注ぎます。

おいしい温度

12〜14℃

冷蔵庫から出して20〜30分。または、飲む30〜40分前に冷蔵庫へ。冷やしすぎると渋みが硬く、紅茶やドライフルーツの香りが閉じます。

グラスは少し大きめを

白用より大きめ、赤用のグラスでも。香りの層が多いので、空気に触れる面が広いほど紅茶やドライフルーツの香りが立ちます。注ぐのはグラスの3分の1ほど。10〜20分で香りが変わります。

グラスに注がれる、琥珀色のワイン(イメージ)

澱とデキャンタ

無濾過の瓶は、飲む数時間前(できれば前日)から立てて澱を沈めます。澱が少なければ最後の一杯で手を止め、多ければデキャンタへ。デキャンタは、空気に触れさせる役目も果たします。

開けたあと

3〜5日

栓をして冷蔵庫へ。渋みと酸を持ち、変化に強いスタイルです。2日目に香りが開くこともあります。

10 — 料理

アンバーワインに合う料理。

白の香りと赤の骨格を持つから、白と赤の中間の強さの料理に。鶏や豚、発酵食品、スパイスを使った料理、胡桃やチーズの料理とよく合います。

チーズと卵をのせた、舟形のアジャルリ・ハチャプリ(イメージ)

合う理由 — 渋み・酸・旨み

  • 渋み

    肉やチーズと

    渋みは、肉や熟成チーズのたんぱく質・脂と出会うと穏やかに感じられます。

  • 酸

    脂と塩に

    中〜高の酸が、料理の脂や塩気と釣り合います。

  • 旨み

    発酵の味と

    味噌や醤油など発酵調味料の旨みに、熟した香りが重なります。

皿に盛った、ジョージアの包み料理ヒンカリ(イメージ)

ジョージア料理(ハチャプリほか)

  • ハチャプリチーズのパン。塩気と焼いた小麦に、渋みと厚みが釣り合う
  • プハリ野菜と胡桃のペースト。胡桃とハーブに、紅茶の香りが重なる
  • サツィヴィ鶏の胡桃ソース。香りも厚みも、ぴたりと合う
  • ロビオインゲン豆の煮込み。豆とスパイスに、厚みが寄り添う
牛肉と大根の煮物(イメージ)

和食・出汁・発酵食品

  • 味噌・醤油の煮物発酵調味料の旨みと、熟した香りが重なる
  • 漬物渋みと酸化的な香りが、発酵の風味と調和する
  • 焼き鳥(塩)鶏には、中間の強さがちょうどいい
  • 出汁の料理繊細な出汁には、渋みの穏やかなイメレティ式の淡い色を
辛みの効いた麻婆豆腐(イメージ)

スパイスの効いた料理

  • カレー香辛料の複雑さに、厚みと香りの層で応える
  • 四川・東南アジアの料理香辛料の複雑さに。辛味が強いときは半甘口も
  • ハルチョ牛肉と胡桃のスパイスのスープ。胡桃の風味に、熟した香りが合う

刺身や寿司など、繊細な生の魚には、酸のあるルカツィテリの辛口白が向きます。

11 — 選び方

好みの1本を選ぶ。

銘柄を知らなくても、アンバーワインは選べます。醸す期間、品種、産地は、どれもラベルから読み取れる手がかりです。

醸す期間で選ぶ

短く醸す

穏やかな渋みと、軽やかさ

イメレティ式。淡い琥珀色で、酸がいきいき。ツォリコウリ、クラフナなど。

数か月醸す

しっかりした渋みと、紅茶や干し杏の香り

カヘティ式。濃い琥珀色で力強い。ルカツィテリ、キシ、ムツヴァネ・カフリなど。

品種と産地で選ぶ

好みから選ぶ組み合わせ
好み製法品種産地
しっかりした渋みと、紅茶や干し杏の香りカヘティ式クヴェヴリ(果皮ごと数か月)ルカツィテリ、キシ、ムツヴァネ・カフリカヘティ
穏やかな渋みと、軽やかさイメレティ式(果皮を控えた短い醸し)ツォリコウリ、クラフナイメレティ
1つの品種と産地を味わうPDO の規定どおりキシ(キシ・マグラアニ)、ルカツィテリ(カルデナヒ)カヘティ

ラベルの見方(Amber / Qvevri / ქვევრი)

製法やスタイルの表記は、書かれていれば開ける前に琥珀色だと分かる手がかりです。輸出用のラベルは、ジョージア語と英語の併記が多くあります。

რქაწითელი

RKATSITELI

AMBER ქარვისფერი

QVEVRI ქვევრი

DRY მშრალი

WINE OF GEORGIA ・ 750 ml

ラベルの見本(説明用に作った図)。1〜3 は右の表の番号です。
  1. Amber ・ ქარვისფერი

    アンバー(琥珀色)。白ブドウを果皮ごと醸したワイン。輸出用では Orange wine と書かれることも。

  2. Qvevri ・ Kvevri ・ ქვევრი

    クヴェヴリで発酵・熟成。白品種の名前と並んでいれば、琥珀色の1本であることが多くあります。

  3. Dry ・ მშრალი

    辛口。白・アンバー・赤の大半がこの区分です。

  4. Kakhetian method ・ Unfiltered

    カヘティ式の伝統製法、無濾過。無濾過なら、ほのかな濁りや澱も楽しみのうち。

12 — よくある質問

アンバーワインのよくある質問。

アンバーワインとオレンジワインは、同じもの?

指しているワインはほぼ同じです。白ブドウを果皮とともに醸したワインを、ジョージアでは「アンバーワイン(琥珀色のワイン)」、国際的なワイン市場では「オレンジワイン」と呼ぶことが多くあります。どちらも色に由来する呼び名です。

オレンジワインとの違い

ジョージアワインはすべてアンバーワイン?

ジョージアでは赤・白・ロゼ・アンバーのすべてが造られ、生産量の多くはステンレスタンクによる白や、サペラヴィの赤です。アンバーは、その中でジョージアらしさをもっとも感じられるスタイルです。

アンバーワインとロゼワインの違いは?

原料のブドウが違います。アンバーワインは白ブドウを果皮・種とともに醸した琥珀色のワイン、ロゼは淡い色の黒品種から造る軽やかなスタイルです。提供温度の目安も、ロゼは白と同じ8〜12℃、アンバーは12〜14℃です。

色から選ぶ

白ワインなのに渋いのはなぜ?

果皮とともに醸したアンバーワインだからです。果皮・種から渋み(タンニン)が移ります。琥珀色で渋みがあれば、設計どおりの味です。12〜14℃前後を目安に、料理と合わせて楽しむと印象が変わります。

独特な味の理由

アンバーワイン=クヴェヴリワイン?

アンバーは「白ブドウ+果皮接触」というスタイル、クヴェヴリは容器・製法の名前です。クヴェヴリで造る赤ワインも、ステンレスで造るアンバーワインもあります。

クヴェヴリ

アンバーワイン=自然派ワイン?

果皮とともに醸すのは醸造の方法で、ブドウの育て方や添加物の方針とは別の軸です。慣行農法のアンバーワインもあります。

濁っているのが本物のアンバーワイン?

濁りは無濾過で瓶詰めしたときに生まれるもので、澄んだアンバーワインも多くあります。どちらも同じアンバーワインです。

アンバーワインは甘い?

辛口が主流です。ラベルの「辛口」(Dry、ジョージア語で მშრალი)の区分に、白・アンバー・赤の大半が入ります。PDO カルデナヒの辛口アンバーは、仕様書で残糖 4 g/L 以下と定められています。

甘辛表記の読み方

ドライフルーツや胡桃のような香りは、アンバーワインの個性?

はい。長い醸しと熟成から生まれる、アンバーワインらしい香りです。果実味と酸がいきいきと残っているのが、よい状態の目印です。酢のようなツンとした匂いや濡れた段ボールの匂いがするときは、購入したお店に相談できます。

アンバーワインの PDO(原産地呼称)はある?

あります。カヘティのカルデナヒ、ティバアニ、ツァラピは辛口アンバーを定める呼称です。キシだけで造るキシ・マグラアニ、ツォリコウリ主体のオブチャ(イメレティ)、レチュフミ、ボルニシ(カルトリ)なども、アンバーを定めています。

琥珀色を定める9つの PDO

アンバーワインは、何度くらいで飲む?

白より高め、赤より低めの12〜14℃前後が目安です。冷蔵庫から出して20〜30分置くと、この温度に入りやすくなります。冷やしすぎると渋みが硬く、紅茶やドライフルーツの香りが閉じます。

飲み方・提供温度

アンバーワインには、どんなグラスがいい?

白用より大きめ、赤用のグラスでも構いません。香りの層が多いため、空気に触れる面が広いほど紅茶やドライフルーツの香りが立ちます。注ぐ量は、グラスの3分の1程度までが目安です。

グラスの選び方

底の澱(おり)は、飲んでも大丈夫?

はい。澱は酵母や色素、タンニンなどが沈んだもので、そのまま飲めます。舌ざわりが気になるときは、瓶を数時間前から立てて休ませ、最後の一杯を注ぐときに手を止めるか、デキャンタで避けます。

抜栓と澱

アンバーワインは、開けたら何日もつ?

栓をして冷蔵庫に入れれば、3〜5日が目安です。タンニンと酸を持ち、もともと酸化的な要素を含むスタイルのため、比較的変化に強いワインです。2日目に香りが開くこともあります。

開けたあとの保存

アンバーワインに合う料理は?

発酵食品、スパイスを使った料理、鶏や豚、熟成チーズ、胡桃を使う料理です。ジョージア料理ならハチャプリ(チーズパン)、プハリ(野菜と胡桃のペースト)、サツィヴィ(鶏の胡桃ソース)が定番の相手です。和食では、味噌や醤油を使った料理とよく合います。

料理とのペアリング

アンバーワインは、どこで買える?

ジョージアワインの専門店や輸入元の通販で買えます。ラベルの「Amber」「ქარვისფერი」、または白品種の名前と並んだ「Qvevri」「ქვევრი」の表記を手がかりにすると、見つけやすくなります。このページの最後に、ジョージアワイン専門店への案内があります。

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