スタイル ・ ქარვისფერი ღვინო ・ Amber wine
アンバーワインとは
アンバーワインは、白ブドウを果皮・種とともに醸造して造る、琥珀色のワインです。国際的には「オレンジワイン」と呼ばれることが多く、ジョージアではクヴェヴリで数か月醸すカヘティ式が伝統です。ただし、すべてのジョージアワインがアンバーではなく、すべてのアンバーワインがクヴェヴリ醸造でもありません。
色は果皮接触の長さ・品種・熟成で変わる一般的な目安です。
01 — 呼び方
アンバーか、オレンジか。
指している対象はほぼ同じです。白ブドウを果皮とともに醸造したワインを、ジョージアでは「アンバーワイン(琥珀色のワイン)」、国際的なワイン市場では「オレンジワイン」と呼ぶことが多くあります。
「オレンジワイン」は2000年代に英語圏の輸入業者の間で使われ始めた呼称が広まったとされ、柑橘のオレンジとは関係ありません。ジョージア側は、伝統製法に根ざした呼称として「アンバー」を用いています。
本サイトはジョージアの呼称に従い「アンバーワイン」を標準とし、検索や初出では「アンバー(オレンジ)ワイン」と併記します。
| 呼称 | 主に使う場所 | 由来・注意点 |
|---|---|---|
| アンバーワイン | ジョージア、専門メディア | 色(琥珀)に由来。ジョージアの伝統製法を指す文脈で使われる |
| オレンジワイン | 国際市場、飲食店 | 色に由来。果実のオレンジとは無関係 |
| スキンコンタクト白 | 技術的な文脈 | 製法をそのまま表す。果皮接触の長さは幅がある |
02 — 製法
白ブドウを、赤ワインのように造る。
通常の白ワインは果汁だけを発酵させます。アンバーワインは果皮・種(生産者により梗も)を一緒に発酵させ、色・タンニン・香りを引き出します。
03 — 味わい
白の香りに、赤の骨格。
一般的傾向です。品種・果皮接触の長さ・生産者により大きく異なります。
典型的な風味
干し杏、ドライフルーツ、紅茶、蜂蜜、胡桃、蜜蝋、乾いたスパイス。白ワインの果実味とは別の、熟した・乾いた方向の香りが中心です。口に含むと渋みと厚みがあり、赤ワインに近い骨格を持ちます。
提供温度と料理
白より高め、赤より低めの12〜14℃前後が一般的な目安です。タンニンと酸を持つため、発酵食品、スパイスを使った料理、鶏や豚、熟成チーズ、ジョージアのハチャプリ(チーズパン)やプハリ(野菜と胡桃のペースト)と相性が良いとされます。
04 — 比較
白・アンバー・赤。
| 項目 | 白ワイン | アンバーワイン | 赤ワイン |
|---|---|---|---|
| 原料 | 白ブドウ | 白ブドウ | 黒ブドウ |
| 果皮接触 | ほぼなし | 数日〜数か月 | あり(発酵中) |
| 色 | 淡い麦わら〜黄金 | 琥珀〜銅 | ルビー〜黒 |
| タンニン | ほぼなし | 中程度 | 中〜強 |
| 提供温度の目安 | 8〜12℃ | 12〜14℃ | 14〜18℃ |
| ジョージアの代表例 | PDO(原産地呼称)ツィナンダリ | カヘティ式クヴェヴリ・ルカツィテリ | サペラヴィ |
数値は一般的な目安です。
05 — 品種
アンバーワインになる品種。
白品種であれば理論上どの品種でも造れますが、ジョージアでは次の品種が中心です。
ほかにヒフヴィ(カヘティ)、西部ではツォリコウリやツィツカの短い醸しも見られます。品種一覧へ
06 — よくある誤解
アンバーワインについての、よくある誤解。
ジョージアワインはすべてアンバーワイン?
いいえ。ジョージアでは赤・白・ロゼ・アンバーのすべてが造られ、生産量の多くはステンレスタンクによる白や、サペラヴィの赤です。アンバーは文化的に重要ですが、量的には一部です。
アンバーワイン=クヴェヴリワイン?
いいえ。アンバーは「白ブドウ+果皮接触」というスタイル、クヴェヴリは容器・製法の名前です。クヴェヴリで造る赤ワインも、ステンレスで造るアンバーワインも存在します。
アンバーワイン=自然派ワイン?
いいえ。果皮接触は醸造技法であり、栽培方法や添加物の方針とは独立です。慣行農法のアンバーワインもあります。
濁っているのが本物?
濁りは無濾過で瓶詰めした結果であり、アンバーワインの必須条件ではありません。澄んだアンバーワインも多くあります。
酸化したような味は欠陥?
ドライフルーツや胡桃のような「酸化的」なニュアンスは、長い醸しと熟成に由来するスタイルの一部です。一方、酢のような刺激臭や濡れた段ボールの匂いは欠陥です。両者は区別されます。