黒品種 ・ 少量・復興 ・ VIVC 8797 ・ 根拠の強さ B

オルベルリ

Orbeluri ・ ორბელური

オルベルリは、ジョージア北西部レチュフミ地方(ツァゲリ市)のオルベリ村に由来する黒ブドウ品種です。現地では「オルベルリ・オジャレシ」「レチュフミのオジャレシ」とも呼ばれますが、VIVC(国際的なブドウ品種の登録簿)はサメグレロのオジャレシとは別の品種として登録し、国立ワイン庁も「オルベリのオジャレシは、その性質においてミングレリア(サメグレロ)のオジャレシとは異なる」と記しています。株はジョージア国内の4機関を含む6つの研究機関に保存され、EUの品種目録にも登録されています。オルベリ村周辺では小規模な栽培が続き、「オルベルリ・オジャレシ」の名でワインも造られています。

黒 レチュフミ 少量・復興 VIVC 登録済み EU品種目録
果皮色
黒
VIVCの分類でも黒。果粒は濃い青からほぼ黒(2018年の品種誌)
用途
ワイン
VIVCの用途区分
主地域
レチュフミ
オルベリ村周辺(ツァゲリ市)。国立ワイン庁がレチュフミの主な栽培区域に挙げる
現存状態
少量・復興
オルベリ村周辺で小規模に栽培
VIVC番号
8797
登録名 ORBELURI(2026年9月5日確認)
成熟期
9月下旬
芽吹きから成熟まで163〜168日(2018年の品種誌)
DNAプロファイル
未確認
VIVCにDNA型(SSRマーカー)の記載なし
根拠の強さ
B
公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認

「—」は本データベースで一次資料を確認できていない項目です。根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論を参照。

01 — 名称

オルベルリ、「オジャレシ」と呼ばれる別の品種。

「オルベルリ(ორბელური)」は、レチュフミのオルベリ村(ორბელი)に由来する「オルベリの」を意味する名称です。現地では「オルベルリ・オジャレシ(オルベリのオジャレシ)」「レチュフミのオジャレシ」と呼ばれ、ワインのラベルにも「Orbeluri Ojaleshi」と表記されることが多いため、サメグレロのオジャレシと混同されやすい品種です。

本サイトはオルベルリをサメグレロのオジャレシとは別の品種として扱います。VIVCはオルベルリ(8797)をオジャレシ(8698)とは別の番号で登録し、「Orbelis Ojaleshi」「Lechkhumis Ojalesi」などオジャレシを含む呼び名は、オルベルリの別名として収録しています。国立ワイン庁も「オルベリのオジャレシは、その性質においてミングレリアのオジャレシとは異なる」と記しています。

オルベルリの表記
表記種類
オルベルリ日本語(本サイト標準)
Orbeluriラテン文字標準名(VIVCの登録名 ORBELURI、国立ワイン庁の表記)
ორბელურიジョージア語原綴り
Orbeluri Ojaleshi / Orbelis Ojaleshi「オルベリのオジャレシ」— ラベルの表記、VIVCに載る別名
Lechkhumis Ojalesi「レチュフミのオジャレシ」— VIVCに載る別名
Orbelouri / Orbelis Odjaleshi / Odzhaleshi Orbelis綴りの揺れ(VIVCに載る別名)
オジャレシ(Ojaleshi、VIVC 8698)サメグレロの別品種 — 区別して扱う(品種ページ)

02 — 資料に見る記述

オルベルリについて、資料はこう書いている。

資料ごとに記述を分けて示します。資料間で異なる点はそのまま残します。

2026
VIVC 8797(2026年9月5日確認)

登録名 ORBELURI。果皮色は黒、原産国ジョージア、ワイン用。別名8件(LECHKHUMIS OJALESI、ORBELIS OJALESHI、ORBELOURI など)。株を保存する研究機関は6(ジョージア4、アゼルバイジャン1、ロシア1)。EUの品種目録に登録あり。各機関の保存株の一覧あり。

根拠の強さ B — 国際データベース
2024
国立ワイン庁(ラチャ・レチュフミ頁)

ラチャ・レチュフミで最も広く栽培される品種のひとつとしてオルベルリを挙げる。レチュフミの主なブドウ栽培区域(ミクロゾーン)としてツァゲリ、オルベリ、アルパナ=トゥヴィシ、ズビ=オクレシを挙げ、「オルベリのオジャレシは、その性質においてミングレリアのオジャレシとは異なる」と記述。

根拠の強さ B — 政府機関
2018
Ujmajuridze・Kakabadze・Mamasakhlisashvili『ジョージアのブドウ品種』p.284(ジョージア語版ウィキペディア「ორბელური」の項に引用された記述)

在来の赤ワイン用品種。別名 Orbeli Ojaleshi、Lechkhumi Ojaleshi。ツァゲリ市のオルベリ、ラジャナ、ウサヘロ、チフテリの各村で小規模に栽培。果粒は濃青〜ほぼ黒で果皮は厚く果粉を帯びる。9月下旬に成熟(生育期間163〜168日)、糖度18.5〜21.3%、酸5.6〜7.2 g/L。辛口・半甘口およびブレンド用で、「よく色づいた軽いワイン」と記述。

根拠の強さ C〜D — 品種誌

注記: 「Orbeluri Ojaleshi」と表記したワインは、生産者・輸入業者・メディアの資料で確認できます。ワインの色・味わいは上記資料の引用です。

03 — 確認状況

確認できていること、できていないこと。

確認済み正規名・ジョージア語原綴り・ラテン文字標準名・VIVC登録番号(8797、正名 ORBELURI)
確認済み主地域(レチュフミ、オルベリ村周辺)— 国立ワイン庁がラチャ・レチュフミの品種として列挙し、オルベリをミクロゾーンとして記載
確認済みサメグレロのオジャレシ(VIVC 8698)とは別の品種として登録 — VIVC・国立ワイン庁で一致
確認済み研究機関での株の保存(VIVC記載の6機関。ジョージア国内4機関を含む)
未確認現在の栽培面積 — 2023年のブドウ畑調査(カダストル)の図からは約36 haと読めるが、数値の確認は未了
未確認法令上の区分 — 「ブドウとワインに関する法律」が両者を別品種として掲げるとする記事(2014年)は二次資料で、法令原文は未照合
未確認品種を見分けるDNA型(SSR・SNPプロファイル)の公表(VIVCにも記載なし)。オジャレシ(8698)との遺伝的関係も未確認
未確認2018年品種誌の原本 — 本ページの成熟期・糖度・酸の値はジョージア語版ウィキペディアの引用による
未確認ワインの味わいに関する信頼できる記述 — このため本ページに味わいの記載はありません

04 — 保存とDNA

オルベルリの苗木を守る、研究機関。

VIVCによると、オルベルリの株は6つの研究機関に保存されています。ジョージア国内では園芸・ブドウ栽培・醸造研究所を含む4機関、国外ではアゼルバイジャンとロシアのコレクションに株があります。

サメグレロのオジャレシ(8698)とは、VIVCと国立ワイン庁がともに別の品種として扱っています。品種を見分けるDNA型が公表されれば、両者の遺伝的な関係(まったく別の品種か、近い親戚か)もわかります。

研究機関での保存
項目状態備考
保存株の有無ありジョージア国内4、アゼルバイジャン1、ロシア1の計6機関(VIVC)
オジャレシ(8698)との関係別の品種として登録VIVC・国立ワイン庁

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月5日
最終確認2026年9月28日
根拠の強さB(公的資料。VIVC・国立ワイン庁で確認。品種の確認は資料の記述による)
主要出典VIVC 8797、国立ワイン庁(ラチャ・レチュフミ頁)、Ujmajuridze ほか 2018

根拠の強さ(A〜E)の定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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オルベルリを栽培・醸造しているレチュフミの生産者、保存株を管理する機関、栽培面積の統計や2018年品種誌の原本、オジャレシとの遺伝的関係に関する研究をご存じの方からの情報を求めています。確認できた情報は出典を明記して本ページに反映します。