白品種 ・ ワイン用 ・ VIVC 8121

ムツヴァネ・カフリ

Mtsvane Kakhuri ・ მწვანე კახური

ムツヴァネ・カフリは、ジョージア東部カヘティで栽培される芳香系の白ブドウ品種です。名称はジョージア語で「カヘティの緑(のブドウ)」を意味し、ルカツィテリと並ぶカヘティの白の基幹品種として商業栽培されています。単一品種の辛口白、PDOツィナンダリのブレンド相手、クヴェヴリ醸造のアンバーと幅広く使われます。「ムツヴァネ」を名乗る別品種があるため、区別が必要です。

მწვანე კახური Mtsvane Kakhuri
果皮色
緑がかった黄色の粒・薄い果皮
主産地
カヘティ
マナヴィ、ツィナンダリなど
現存状態
商業栽培
カヘティの白の主要品種
成熟期
中晩生
萌芽は遅め(資料による)
検証レベル
レベル2
VIVC・PDO仕様書で確認

検証レベルの定義は方法論を参照。出典は出典一覧に記載。

01 — 名称

「カヘティの緑」という名。

「ムツヴァネ(მწვანე)」はジョージア語で「緑」を意味し、熟しても緑がかった黄色を保つ果粒の色に由来するとされます。「カフリ(კახური)」は「カヘティの」の意で、産地を示す形容詞です。

「ムツヴァネ」は同名異種です。カルトリのゴルリ・ムツヴァネ(Goruli Mtsvane)など、「緑」を冠する別品種が複数存在し、ラベルや文献で単に「ムツヴァネ」と書かれた場合はどの品種か確認が必要です。本サイトでは地域名を付して区別し、単独名「ムツヴァネ」はマスターリストで同名異種として扱います。

下表の表記は、いずれもムツヴァネ・カフリ(本品種)を指します。

「カヘティの緑」という名
表記種類
ムツヴァネ・カフリ日本語(本サイト標準)
ムツワネ / ムツヴァネ・カヘティ 等日本語の揺れ
Mtsvane Kakhuriラテン文字標準名(VIVC prime name)
მწვანე კახურიジョージア語原綴り
Мцване кахетинскийロシア語転写(ソ連時代の文献・流通)
ムツヴァネ(単独)同名異種 — 本品種のほかゴルリ・ムツヴァネ等を指しうる。判定はマスターリスト

02 — 味わい

味わいのプロファイル。

辛口白(近代的製法)の一般的傾向です。クヴェヴリ醸造のアンバーでは色とタンニンが大きく増します。製法・産地・生産者により異なります。

典型的な風味

白桃、熟したリンゴ、杏、柑橘、白い花に、ハーブや若草を思わせる緑のニュアンス。ルカツィテリより香りが華やかで、酸はやや柔らかい傾向とされます。この対照が、両者をブレンドする古典的な理由です。クヴェヴリで醸すと琥珀色になり、ドライアプリコット、蜂蜜、紅茶、ナッツの香りと明確なタンニンが加わります。

合わせる料理

辛口白はハーブを効かせた鶏肉や魚料理、ジョージアの香草サラダ、山羊のフレッシュチーズ、和食では香味野菜を使った料理と。アンバーは胡桃ソースの料理、熟成チーズ、スパイスの効いた料理と。ペアリング詳細へ

03 — スタイルと産地

芳香を活かす、3つの仕込み。

芳香が主役のムツヴァネ・カフリは、単独で仕込むか、ルカツィテリに重ねるか、クヴェヴリで醸すかで別の顔を見せます。カヘティの大陸性気候と、アラザニ渓谷・イオリ高原の立地差がその幅を支えています。

辛口白・単一品種(近代的製法)

ステンレスタンクで果皮接触なし。緑がかった淡い色調、桃と白い花の芳香、フレッシュな酸。若いうちに楽しむスタイルが中心。

この味の産地

PDO マナヴィ

カヘティ西部サガレジョ地区の呼称。ムツヴァネ・カフリを主体とする辛口白。

ブレンド(ツィナンダリ)

ルカツィテリ主体にムツヴァネ・カフリを加える辛口白。ルカツィテリの酸の骨格に、ムツヴァネの芳香が重なるジョージアの古典。

この味の産地

PDO ツィナンダリ

アラザニ右岸(テラヴィ市)の特定区域。ルカツィテリ85%以上・ムツヴァネ・カフリ15%以下の比率規定を持つ呼称。ルカツィテリも参照。

クヴェヴリ・アンバー

果皮・種とともにクヴェヴリで醸す。琥珀色、杏や蜂蜜の香り、しっかりしたタンニン。芳香系品種ならではの華やかなアンバー。

この味の産地

カヘティ全域

各家庭・ワイナリーのマラニ(醸造場)で伝統が続く。製法の詳細

栽培メモ: 萌芽は遅め、成熟は中晩生とされる(資料による)。うどんこ病に弱く、べと病には比較的強いとされる。果皮が薄いため、収穫後の酸化や過熟に注意が必要と説明される。

04 — データ

DNA・アクセッション情報。

ムツヴァネ・カフリはVIVC(国際品種カタログ)に8121番で登録されています(prime name: MTSVANE KAKHURI、原産国ジョージア、果皮色 白)。PDOツィナンダリ、マナヴィの仕様書に使用品種として記載されています。本サイトでは現時点でSSRプロファイルと保存アクセッションの個別照合を完了しておらず、検証レベルは2としています。照合が済み次第、レベルを更新します。

詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。

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このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月4日
検証レベル2(VIVC・PDO仕様書で確認。DNA・アクセッションは照合中)
主要出典VIVC、PDO仕様書、品種誌

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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