白品種 ・ ワイン用 ・ VIVC 6283

キシ

Kisi ・ ქისი

キシは、ジョージア東部カヘティ、特にアフメタやテラヴィ周辺で栽培される白ブドウ品種です。20世紀後半にほぼ姿を消しましたが、2000年代以降に少数の生産者が復興を進め、現在は少量ながら注目度の高い品種となっています。花や桃を思わせる芳香を持ち、クヴェヴリで醸したアンバー(オレンジ)ワインで特に評価されています。

ქისი Kisi
果皮色
黄緑色の粒
主産地
カヘティ
アフメタ・テラヴィ周辺
現存状態
少量・復興栽培
2000年代以降に復興
成熟期
中生〜中晩生
収穫は9月中旬〜下旬(資料による)
検証レベル
レベル1
DNA・アクセッション確認済

検証レベルの定義は方法論を参照。出典は出典一覧に記載。

01 — 名称

短い名、諸説ある由来。

「キシ(ქისი)」の語源は諸説あり、確定していません。ジョージア語の一般語彙と直接結び付ける説明は資料により異なり、本サイトでは特定の説を採用していません。カヘティで古くから記録される名称であることは複数の品種誌が一致しています。

表記の揺れはすべて本ページに統合しています。どの表記でも同一品種です。

短い名、諸説ある由来
表記種類
キシ日本語(本サイト標準)
日本語の揺れ(現時点で大きな揺れは確認されず)
Kisiラテン文字標準名(VIVC prime name)
ქისიジョージア語原綴り
Кисиロシア語転写(ソ連時代の文献)
Kissi 等英語綴りの揺れ

02 — 味わい

味わいのプロファイル。

辛口白(近代的製法)の一般的傾向です。クヴェヴリ醸造のアンバーでは色とタンニンが大きく増します。製法・産地・生産者により異なります。

典型的な風味

白い花、柑橘、リンゴ、洋梨、桃を思わせる芳香が資料に共通して挙げられます。ルカツィテリより香りが華やかで、酸は穏やかにまとまる傾向です。クヴェヴリで醸すと琥珀色になり、杏、オレンジピール、蜂蜜、ナッツ、スパイスのニュアンスと白ワインにはないタンニンが現れます。

合わせる料理

辛口白は鶏肉や白身魚のハーブ焼き、ジョージアのチーズパン「ハチャプリ」、天ぷらなど。アンバーは胡桃を使ったジョージア料理、熟成チーズ、発酵食品や香辛料の効いた料理と。ペアリング詳細へ

03 — スタイルと産地

復興した品種、3つの顔。

キシの栽培はカヘティに集中し、なかでもアフメタ地区の村々が復興の中心です。少量栽培ゆえに、どこで・どう仕込むかが1本ごとにはっきり表れます。

辛口白(近代的製法)

ステンレスタンクで果皮接触なし。淡い色調に花と桃の香り、丸みのある酸。品種の芳香を素直に示すスタイル。

この味の産地

カヘティ(テラヴィ〜クヴァレリ)

アラザニ渓谷の近代的設備を持つワイナリーで少量ずつ生産。

クヴェヴリ・アンバー

果皮・種とともにクヴェヴリで醸す。琥珀色、杏や蜂蜜、ナッツの香りと明確なタンニン。キシの評価を高めた代表的スタイル。

この味の産地

カヘティのマラニ(醸造場)

修道院から小規模生産者まで伝統が続く。製法の詳細

復興栽培の単一畑・少量ロット

村名や畑名を冠した少量ボトリング。復興を担う生産者ごとに製法が異なり、辛口白とアンバーの中間的な表現も見られる。

この味の産地

カヘティ北西部(アフメタ地区)

マグラアニ、アルゴヒ、ババネウリなどの村に復興栽培が集中するとされる。

栽培メモ: 成熟期は中生〜中晩生とされる(資料による)。うどんこ病など菌類病害に弱いとされ、20世紀後半の衰退要因の一つと説明される。復興後も栽培面積は限られ、供給は少量。

04 — データ

DNA・アクセッション情報。

キシはVIVC(国際品種カタログ)に6283番で登録され(prime name: KISI、原産国ジョージア、果皮色 白)、ジョージア在来品種を対象としたSSRマーカー研究にプロファイルが含まれています。ジョージア国内の遺伝資源コレクションに保存アクセッションが存在します。

詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。

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このページの検証状態

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月4日
最終確認2026年9月4日
検証レベル1(DNA・アクセッション確認済み)
主要出典VIVC、査読論文、品種誌

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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