黒品種 ・ ワイン用 ・ VIVC 10708

サペラヴィ

Saperavi ・ საფერავი

サペラヴィは、ジョージア東部カヘティを主産地とする黒ブドウ品種です。果皮だけでなく果肉まで色付く「テントゥリエ」で、濃い色調、豊かな酸とタンニンを持つワインを生みます。ムクザニやキンズマラウリなど主要PDO(原産地呼称)の基幹品種であり、現在も商業栽培が広く行われています。

საფერავი Saperavi
果皮色
果肉も着色(テントゥリエ)
主産地
カヘティ
ジョージア全域・周辺諸国
現存状態
商業栽培
黒品種で最大の栽培面積
成熟期
中晩生〜晩生
収穫は9月下旬〜
検証レベル
レベル1
DNA・アクセッション確認済

検証レベルの定義は方法論を参照。出典は出典一覧に記載。

01 — 名称

「染めるもの」という名。

「サペラヴィ(საფერავი)」は、ジョージア語で「染料」「色を付けるもの」を意味する語に由来するとされます。果肉まで色付くこの品種の性質を、名前そのものが表しています。

表記の揺れはすべて本ページに統合しています。どの表記でも同一品種です。

「染めるもの」という名
表記種類
サペラヴィ日本語(本サイト標準)
サペラビ日本語の揺れ
Saperaviラテン文字標準名
საფერავიジョージア語原綴り
Саперавиロシア語転写
サペラヴィ・ブデシュリ(Saperavi Budeshuri)等名称を共有する別系統 — 区別して扱う(PDOキンズマラウリで併用が認められる)

02 — 味わい

味わいのプロファイル。

辛口赤の一般的傾向です。製法・産地・生産者により大きく異なります。

典型的な風味

ブラックベリー、黒スグリ、プラムなどの黒系果実。熟成やクヴェヴリ醸造により、スパイス、土、ドライフルーツのニュアンスが加わります。高い酸が濃さを支えるため、力強さの割に重たくなりすぎないのが特徴です。

合わせる料理

仔羊や牛の直火焼き、ジョージアの串焼き「ムツヴァディ」、熟成チーズ。半甘口はブルーチーズや辛味のある料理とも。ペアリング詳細へ

03 — スタイルと産地

1つの品種、3つの顔。

スタイルの違いは、畑と製法の違いです。晩熟で乾燥に強いサペラヴィは、アラザニ渓谷の大陸性気候でよく熟し、どこで・どう仕込むかで別の顔を見せます。

辛口(近代的製法)

ステンレスまたはオーク熟成。濃い紫〜黒に近い色調、骨格のあるタンニン。長期熟成に向く。

この味の産地

PDO ムクザニ

アラザニ右岸(グルジャアニ市)。サペラヴィ100%の辛口赤。熟成は任意で、行う場合は木樽6か月以上。

クヴェヴリ醸造

果皮・種との長い接触により、より力強い構造と土・スパイスのニュアンス。

この味の産地

カヘティ全域

各家庭・ワイナリーのマラニ(醸造場)で伝統が続く。製法の詳細

天然の半甘口

糖を残して発酵を終える伝統スタイル。豊かな果実味と酸のバランス。

この味の産地

PDO キンズマラウリ

冷涼な微気候と高い糖度が条件の特定区域。

栽培メモ: 晩熟型(収穫9月下旬〜)・乾燥への耐性・厚い果皮。収量を抑えるほど凝縮し、高品質ワインでは収量制限が行われます。

04 — データ

DNA・アクセッション情報。

サペラヴィはVIVC(国際品種カタログ)に10708番で登録され、複数の研究機関でSSRマーカーによるプロファイルが公表されています。ジョージア国内外の遺伝資源コレクションに保存アクセッションが存在します。

詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。

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執筆ジョージアワインストア データベース編集部
レビュー編集部(品種データ担当が相互確認)
初回公開2026年9月3日
最終確認2026年9月4日
検証レベル1(DNA・アクセッション確認済み)
主要出典VIVC、OIV統計、査読論文

検証レベルの定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。

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