気候・標高・土壌。
イメレティの気候は湿潤で、東部カヘティより降水量が多く、曇天や涼しい夜が夏の暑さを和らげます。黒海からの湿った空気はリヒ山脈で東へ抜けにくく、イメレティ側に雨をもたらします。
- 標高:主要な畑はおおむね標高50〜500mの範囲(資料により幅がある)
- 降水量:東部より大幅に多く、生育期も湿度が高い
- 土壌:粘土、泥灰土(マール)、沖積土、石灰質が丘陵ごとに入り混じる
- リスク:湿潤な気候のため、病害対策が栽培上の課題になりやすい
こうした条件から、酸をしっかり保った白ワインが一般的傾向として語られます。ただし、これはこの地域の全ワインに当てはまるわけではなく、生産者や畑、製法によって大きく異なります。
イメレティの主要品種。
このほか黒品種のオツハヌリ・サペレ、ゼルシャヴィなどが少量栽培されています。品種一覧へ
イメレティ式の甕醸造。
イメレティでは甕を「チュリ」と呼び、白ブドウの果皮を少量だけ(または果汁のみを)入れて、カヘティ式より短い期間で醸します。果皮の使用量は資料により「1割程度」など幅があり、生産者ごとにも異なります。
結果として、琥珀色でタンニンの強いカヘティ式に対し、色が淡く酸の生きた白になる傾向があります。一方、現在はステンレスタンクによる醸造も広く行われており、「イメレティ産=チュリ醸造」ではありません。
クヴェヴリ製法の詳細(カヘティ式との比較)へ| 方式 | 果皮接触 | 結果の傾向 |
|---|---|---|
| イメレティ式(チュリ) | 少量・短期 | 淡い色、酸の生きた軽快さ |
| カヘティ式(参考) | 全量〜大部分・数か月 | 琥珀色、タンニン、複雑さ |
| 近代的製法 | ほぼなし | クリーンな果実味と酸 |
イメレティのPDOと代表的なワイン。
PDO(原産地呼称)は産地・品種・製法を法的に定めた区分です。イメレティで登録されているPDOは、スヴィリ(2007年)、オブチャ(2024年12月)、サザノス・オツハヌリ(2025年9月)の3件です。
このページの検証状態
| 執筆 | ジョージアワインストア データベース編集部 |
| レビュー | 編集部(相互確認) |
| 初回公開 | 2026年9月4日 |
| 最終確認 | 2026年9月4日 |
| 検証レベル | 2(国立ワイン庁の産地区分・PDO仕様書) |
| 主要出典 | 国立ワイン庁の産地区分・PDO仕様書、2014年農業センサス(geostat)、国立ワイン庁 ブドウ畑カダストル(2023年)。詳細は出典一覧 |
| 注記 | 味わい・スタイルの記述は一般的傾向であり、この地域の全ワインに当てはまるわけではありません。標高・面積などの数値は資料間で幅があるため、基準年を確認のうえ出典ページに記載します。 |
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