標高と雨
主要な畑は標高250〜800mに広がります。雨は西部ジョージアより大幅に少なく、収穫期は乾燥します。春の雹(ひょう)は、昔からこの地域で注意される気象です。
01 — 位置
首都トビリシの東からアゼルバイジャンとの国境地帯まで。大コーカサス山脈の南に開けたアラザニ渓谷が、ジョージアワインの中心です。
02 — 気候と土壌
カヘティの気候は乾燥した大陸性で、日照が多く、ブドウが十分に熟します。大コーカサス山脈が北からの寒気を、ツィヴ・ゴンボリ山系が西からの湿気を遮り、アラザニ渓谷に安定した生育環境をつくります。
主要な畑は標高250〜800mに広がります。雨は西部ジョージアより大幅に少なく、収穫期は乾燥します。春の雹(ひょう)は、昔からこの地域で注意される気象です。
石灰質、粘土、沖積土が谷筋ごとに入り混じります。渓谷の北側(アラザニ川左岸)と南側(右岸)では土壌と日照が異なり、PDOの区域にもその違いが表れています。
数値はPDO「キンズマラウリ」の規定(国立ワイン庁)によります。
03 — 品種
赤はサペラヴィ、白はルカツィテリ。この 2 つを軸に、華やかに香るキシやムツヴァネ・カフリ、復活したヒフヴィなど、個性の違う在来品種が育ちます。
05 — PDO
PDO(原産地呼称)は、区域・品種・製法を国が定めたワインの名前です。ジョージアの33のうち20がカヘティにあります。村や区域の名前が、そのまま味わいの手がかりになります。
テラヴィ市、アラザニ川右岸。ルカツィテリ85%以上にムツヴァネ・カフリを合わせる。
2005年登録 ツィナンダリの詳細へ 辛口赤グルジャアニ市、右岸の10村。サペラヴィ100%。
2005年登録 ムクザニの詳細へ 天然半甘口赤クヴァレリ市、左岸。発酵を途中で止め、サペラヴィの糖を残す。
2006年登録 キンズマラウリの詳細へ 天然半甘口赤グルジャアニ市、右岸。サペラヴィの天然半甘口。
2005年登録 アハシェニの詳細へ 辛口白・辛口赤テラヴィ市。白はルカツィテリ、赤はサペラヴィ。
2007年登録 ナパレウリの詳細へ 辛口赤クヴァレリ市、左岸。サペラヴィのみ。
2007年登録 クヴァレリの詳細へ 辛口白グルジャアニ市。ルカツィテリにムツヴァネ・カフリを15%程度まで。
2005年登録 グルジャアニの詳細へ 辛口白グルジャアニ市。ルカツィテリにムツヴァネ・カフリを15%程度まで。
2007年登録 ヴァジスバニの詳細へ 辛口アンバー・酒精強化白グルジャアニ市。ルカツィテリにムツヴァネ・カフリとヒフヴィを合わせる。
2007年登録 カルデナヒの詳細へ 辛口白サガレジョ市。ムツヴァネ・カフリのみ。
2006年登録 マナヴィの詳細へ 辛口赤テラヴィ市。カベルネ・ソーヴィニヨンの赤。
2007年登録 テリアニの詳細へこのほかのカヘティのPDO(PDO一覧の該当行へ):
06 — よくある質問
ジョージア東部にある、同国最大のワイン産地です。2014年の農業センサスでは、全国のブドウ畑33.0千haのうち23.9千ha(72.4%)がカヘティにあります。黒ブドウのサペラヴィと白ブドウのルカツィテリが中心で、ジョージアのPDO(原産地呼称)33のうち20がこの地方にあります。
乾燥した大陸性の気候で日照が多く、ブドウがよく熟します。サペラヴィの力強い赤と、白ブドウを果皮ごとクヴェヴリ(甕)で醸す琥珀色のアンバーワインが代表的です。ステンレスタンクで造る、果実味と酸のすっきりした白や赤も広く造られています。
白ブドウを果皮・種・(生産者により)梗ごとクヴェヴリに入れ、数か月漬け込んで醸す方法です。タンニンのしっかりした琥珀色のワインになります。西部イメレティでは果皮を少量だけ使う「イメレティ式」が伝統です。
辛口白のツィナンダリ(ルカツィテリ主体)、辛口赤のムクザニ(サペラヴィ100%)、天然半甘口赤のキンズマラウリ(サペラヴィ)がよく知られます。このほかアハシェニ、ナパレウリ、クヴァレリ、グルジャアニ、マナヴィ、テリアニなど、カヘティには20のPDOがあります。
アラザニ渓谷の北側(左岸)と南側(右岸)では土壌と日照が異なり、PDOの区域もそれに沿って分かれています。左岸のクヴァレリ市にはキンズマラウリとクヴァレリ、右岸にはムクザニ、アハシェニ、ツィナンダリなどがあります。
黒ブドウのサペラヴィ、白ブドウのルカツィテリ、キシ、ムツヴァネ・カフリ、ヒフヴィが代表的です。ツィナンダリやグルジャアニのように、ルカツィテリにムツヴァネ・カフリを合わせるPDOもあります。
07 — 飲んでみる
サペラヴィの赤も、ルカツィテリのアンバーも、カヘティは入口の多い産地です。ジョージアワイン専門店なら、PDOや品種から好きな一本を選べます。
| 執筆 | ジョージアワインストア データベース編集部 |
| レビュー | 編集部(相互確認) |
| 初回公開 | 2026年9月3日 |
| 最終確認 | 2026年9月28日 |
| 根拠の強さ | B(公的資料。国立ワイン庁の産地区分・PDO仕様書・政府統計) |
| 主要出典 | 国立ワイン庁の産地区分・PDO仕様書、2014年農業センサス(geostat)、国立ワイン庁 ブドウ畑カダストル(2023年)。詳細は出典一覧 |
| 注記 | 味わいとスタイルは、この地域の代表的なワインの傾向として記しています。統計の基準年は本文と出典一覧に記載しています。 |
根拠の強さは、記述のもとになった資料がどれだけ確かかを A〜E で示す本サイトの目安です(A がもっとも確かで、B は政府機関の統計や PDO の規定などの公的資料)。定義は方法論、運営体制はこのサイトについてを参照。
訂正を依頼する