辛口白(単一品種)
ステンレスタンク、または果皮を控えたチュリで仕込む。黄金がかった色調、完熟果実と蜂蜜の香り、厚みのある口当たり。
01 — 名称
「クラフナ(კრახუნა)」は、国立ワイン庁の解説によればイメレティ方言で「カリッとした(crispy)」を意味する語に由来します。ただし他の一次資料での裏付けは限られるため、本サイトでは有力な説として紹介するにとどめ、確定した語源とはしていません。同義語にチュコヴラ(Chkovra)があります。
なお、VIVCに登録される「KRAKHUNA SHAVI(6479)」は黒果の別品種です(shavi=黒)。本ページの白品種クラフナ(6477)とは区別します。表記の揺れはすべて本ページに統合しています。どの表記でも同一品種です。
| 表記 | 種類 |
|---|---|
| クラフナ | 日本語(本サイト標準) |
| — | 日本語の揺れ(現時点で大きな揺れは確認されず) |
| Krakhuna | ラテン文字標準名(VIVC prime name) |
| კრახუნა | ジョージア語原綴り |
| Крахуна | ロシア語転写(ソ連時代の文献) |
| Chkovra | 同義語(VIVC登録) |
| Krakhouna / Krahuna 等 | 綴りの揺れ |
02 — 味わい
辛口白(近代的製法)の一般的傾向です。クヴェヴリ(チュリ)で醸すと濃い琥珀色とチョークを思わせるタンニンが加わります。製法・産地・生産者により異なります。
国立ワイン庁の解説では、完熟したバナナや杏、蜂蜜のトーンが挙げられています。糖を蓄えやすいためアルコールと厚みが出る一方で酸も残る品種とされ、同じイメレティのツィツカやツォリコウリより重心の低い白になる傾向です。クヴェヴリで醸すと濃い琥珀色、チョークを思わせるタンニン、核果とトロピカルフルーツ、わずかなハーブのニュアンスが現れ、瓶熟成に向くとされます。
厚みのある辛口白は、鶏肉や豚肉のロースト、胡桃ソースの「サツィヴィ」などコクのあるジョージア料理、クリームを使った料理と。アンバーは熟成チーズ、スパイスの効いた料理、発酵食品と合わせやすい傾向です。ペアリング詳細へ
03 — スタイルと産地
クラフナの栽培はイメレティ中部の限られた村に集中します。少量栽培ゆえに単一品種の瓶詰めは限られますが、スヴィリでは重みを、オブチャでは琥珀色のアンバーの一部を担います。
ステンレスタンク、または果皮を控えたチュリで仕込む。黄金がかった色調、完熟果実と蜂蜜の香り、厚みのある口当たり。
ツォリコウリ、ツィツカ、クラフナから造る辛口白。クラフナはボディと熟した果実を担う側。
ツォリコウリ主体のアンバー。ツィツカとクラフナを合わせて15%以下まで加えることができる。
栽培メモ: 萌芽は中程度、成熟は9月下旬(イメレティ。資料による)。様々な土壌に適応し、収量は中〜多。糖を蓄えながら酸を保つ。薄い果皮のためうどんこ病(オイディウム)など病害に弱く、べと病には比較的強いとされる。生食にも用いられる(国立ワイン庁)。
04 — データ
クラフナはVIVC(国際品種カタログ)に6477番で登録されています(prime name: KRAKHUNA、原産国ジョージア、果皮色 白、用途 ワイン用)。VIVCは分子マーカーで確認した親子関係を「BAZALETURI × 不明」とし、同じイメレティのツィツカ(12693)についても片親をBAZALETURIとしています。同義語は6件(CHKOVRA ほか)、保有機関は12件(ジョージア国内3機関を含む)で、EU品種目録に登録され、SSRマーカーデータありと記載されています。
本サイトでは保存アクセッションの個別照合とDNAプロファイルの公表論文の確認が完了しておらず、現在の栽培面積も一次資料で確認できていないため、検証レベルは2としています。詳細な参照情報は出典一覧および品種マスターリスト(CSV / JSON)で公開しています。
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